猫
2024年10月05日 | 詩
独身の頃 実家で猫を飼っていた
灰色で体が小さめの子、キジトラで気性が荒い子、のんびり屋の子と
個性がいろいろだった
寝る時に私の布団に潜り込んできて
ゴロゴロと喉を鳴らすかわいい出来事もあった
ある時近所の家から電話が一本入った
当時ペットに番号をつけて管理をするというのを市がやっていて
うちの猫も登録していた
灰色の子が車にはねられたのだろう、死んでしまって
近所の人が首輪の番号を市に問い合わせてわざわざ連絡をくれたのだった
姉と二人猫を引き取りに行った
冷たくなって動かない猫
その姿を見た時 涙を我慢できなかった
そんな私に少し引いてた近所の方
後日、姉と二人菓子折りを持って近所の方に改めてごあいさつした
私の家に住んでいて、幸せだったの、あなたは
かわいそうに、ひかれて死んでしまうなんて
こんなことになるなら家に閉じ込めておくんだった
それから一ヶ月ほど、私は灰色の子を思い出しては涙を流していた
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます