飛 翔 を みた

伊豆沼へ　行こう　③

宿を　取って　次の日　３０日　

６時だ　ゾー　　と　ゾウさんの声　
あ　寝　坊　しちゃった。
顔だけ　洗って　宿を　出た。
管理人さんは　チャンと　おきて
車を　見送ってくださった。

その日によって　ねぐらが　ちがう　と
教えて　もらっていたので　
昨夕の　飛んでいった方向に
行くことに　した。

高台の　展望台のある　サンクチュアリ　
その　前に　ふたり　陣取る。

薄暗いが、すでに　鳥の声がしていた。
点々の　かたまりが　それぞれ
動き出した。

すこし離れているので　羽ばたき　は
聞こえない。が、　おぉ　蹴ったようだ。
湖面に　そって　スケーターのように
滑った。

はじめの隊列は　西へ　向かった。
そして　４～５隊も　飛んだ。

「今日も　行くよ～～～」
「は～～～い」　と　答えるように　鳴く。　　
励ましあっているようでも　あり
競い合っているようでもある。

白鳥は　北へ　飛んだ　！！
飛翔の　姿は　一等　優　雅　だ。
はっきりと　羽の　裏側を　見せてくれた。
お、　鉤に　なった。

口を　あんぐりさせて　観ていた。
もし　糞を　されたら　どうするの
と　思ったのは　見えなくなってから　

次々　とんで
目の前は　水面だけに　なった。

６時　４５分　　左方に
我関せずの　体で　動きそうにない
隊列が　ある。
　
かたまり　さん　達　ぃ～～～
あれだけ　回りが　騒いでいるのに
耳に　入らないの
隊長さん
クマと　おなじく「寝　ぼ　ス　ケ」なの。

もう　見てやらない　から　

朝食を　７時に　頼んでいる。
１０分前　伊豆沼に　沿って
こちらも　出発した。

空では　隊列が　一緒に　西へ　
向かっている。

ゾウさん、よそ見しないでよ。