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第14回 衛生通信

2015-08-14 13:31:53 | 衛生通信
第14回 衛生通信
今回は脱水症についてお知らせします。
体にとって不可欠な体液が不足した状態を「脱水症」と言います。
よく誤解されやすいのですが、単なる水の不足ではなく、電解質(ナトリウムなどの塩分)も同時に失われた状態のことです。症状として喉の渇き・唇の乾燥・口の渇きなどがありますが、重症になると血圧が低くなったり、脈が弱くなったり、呼吸が早くなったり、意識障害をおこします。

■脱水症には3つのタイプがあります。
①高張性脱水(水欠乏性脱水) 大量に汗をかいたときにおこる 
症状→口渇・尿量減少・血圧上昇・頻脈・意識障害
②低張性脱水(ナトリウム欠乏性脱水) 下痢・嘔吐などでおこる
症状→頭痛・全身倦怠感・血圧低下・意識障害
③等張性脱水(混合性脱水) コレラ・出血・熱傷などでおこる
症状→口渇・尿量減少・血圧低下・意識障害
※頻脈とは心拍数が増加している状態

■脱水症の予防
[外的な予防]
・暑さを避ける服装になる ・風通しを良くする ・無理な節電をしない
・気温・湿度を下げる ・
[内的な予防]
・無理なダイエットなどで食事や飲み物を制限しない
・十分な水分と電解質を補給する ・睡眠をしっかりとって休息する
・適度な運動で筋力を保ち、汗がかける体質になる

なお、初期の脱水症状がでた場合、スポーツドリンクを飲むことは有効です。しかし、予防の段階から日常的に飲むことは避けたほうがよいでしょう。スポーツドリンクは糖分がかなり入っているので、日常的に摂取すると血糖値の急上昇・急降下・低血糖症を引き起こし、糖尿病のリスクも上がります。
予防としては、ミネラルウォーターや麦茶などを小まめにとることがお薦めです。

脱水症は前回お知らせした熱中症の原因にもなっています。脱水症予防は熱中症を予防するうえでとても大切です。
ヘルパーさんは、利用者さん宅でお仕事をするので外的な予防がなかなか難しいと思いますが、普段から内的な予防をこころがけ、脱水症・熱中症から身を守りましょう。

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