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第28回 衛生通信

2016-10-21 11:48:18 | お知らせ
今回は腰痛についてお知らせします。
前回、腰痛についてお知らせしたときに、腰痛には大きく分けると、いわゆるぎっくり腰と呼ばれる「急性腰痛症」と「慢性腰痛症」があること、その対処法についてお伝えしました。
急性腰痛は、まず患部を冷やし安静をとりますが、慢性腰痛の場合は急性腰痛とは逆に、温熱療法が有効です。

今回は急性にも慢性にも属さない「心因性腰痛症」についてお伝えします。
ストレス社会と言われる現代では、ストレスやうつ、不安などの心の問題から腰痛が起こることも多くなってきました。このような腰痛を、心因性腰痛症と呼びます。
心因性腰痛症は、ストレスにより自律神経が影響を受け、交感神経と副交感神経のバランスがくずれて血行が悪くなったり、筋肉が長時間緊張することで起こります。また、ドーパミンシステムが崩れることで、痛みが増幅しているケースもあるとされます。ドーパミンとは、簡単に言うと「快感や多幸感を得る」、「意欲を作ったり感じたりする」といった機能を担う脳内ホルモンのひとつです。ドーパミンシステムとは、体が痛みを受けたとき、ドーパミンを大量に分泌することで痛みを緩和させる脳内の働きを言います。しかし、慢性的にストレスを受けていると、ドーパミンの分泌が少なくなり、痛みを強く感じるようになります。

特徴的な症状
・腰が痛いのに検査しても異常がない ・姿勢や動作に関係なく痛む
・腰痛が長時間続く ・嫌なことを始める前などに痛み始めたり痛みが強くなる
・朝方に痛む(うつの場合)

ストレスによる腰痛を解消するには?
ストレスなど、心因性の腰痛に苦しんでいる場合は、整形外科での治療と併せて心療内科や精神科での治療を行うことが奨められています。整形外科では薬物療法として消炎鎮痛剤と抗不安薬などを組み合わせて処方してもらえるでしょう。抗不安薬、抗うつ薬は痛みをコントロールするだけでなく、不眠や食欲不振、やる気のなさにも有効に作用するとされます。一方、心療内科・精神科では、カウンセリングや心理療法により、ストレスや心の問題を取り除くアプローチがなされます。
このように、ストレスによる腰痛は痛みの対処と共に心のケアも行わないと、なかなか改善が見込めません。体と心の両面からのケアを行うことで、慢性的な腰痛の緩和を試みましょう。
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