英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

背景知識の必要性

2007年11月30日 | 英語学習法
 今年物故した小田実氏には、作家、市民運動家に加えて英語教育者という一面もありました。「小田実の受験教育」という本の中には「同時通訳の神様」と呼ばれた國広正雄氏との長大な対談が収録されていて、「校長さんとか、教頭とか、地方の教育委員会の人たちに会うと、ほとんど異口同音に『世の中に英語の先生ぐらい英語のことにしか興味を示さない人たちはいない』と言うわけです。」という國広正雄氏の言葉が出てきます。

 もちろんすべてがそうではないにせよ、「英語のことにしか興味を示さない」ようなことだと英語も伸び悩むことが多いです。人間社会の営みを対象に言語が使われている以上、背景知識があるのとないのでは理解の度合いに雲泥の差がついてしまいます。一例を挙げますと最近のNEWSWEEKには、Houses of the Hiddenという北朝鮮におけるキリスト教弾圧を伝える記事がありました。

It's worth noting, however, that Pyongyang's leaders themselves have clearly learned a lot from Christianity.

という指摘の後に、10 commandments それからself-criticism sessionsという言葉が出てくる文が続きます。前者が「十戒」、後者が「自己批判」であり、そのイメージがつかめていれば記事の理解度は深まります。
 「小田実の受験教育」には、「私はそんなに英語読めないけれど、いろんなことを知ってるわけです。だから英語の達人より読める場合がたまたまある。それは総合的知識で読んでいるのじゃないかと思うのです。」という小田氏の言葉がありました。英語が使えるようになるためのひとつの有効な方法論だと思います。
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