英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

実用英検と国連英検

2010年02月09日 | 英検
 実用英検準1級レベルの基礎が不安定なまま準1級に「合格させられた」結果、実用英検1級一次では何と八回も落ちてしまったことはここのブログで何度も書きました。実は英検1級二次でも二回落ちていますので、合格するまで合計十回落ちたことになります。
 実用英検1級一次対策に関しては準1級レベルの基礎を固めることが合格への必要条件になります。二次は何とも窮屈な試験で「2分間のスピーチ」というのが私にとっての鬼門でした。まず一回目は、一分経過の際にタイマーが出した小さな音を終了の合図と勘違いしてスピーチをあわてて締めくくってしまって「不合格B」、二回目は快調だったものの結論に題意を逸脱したコメントを加えるというミスにより二点差で不合格、三回目は陳腐な内容をよどみなく時間いっぱいまで話してQ&Aも無難にこなし、かなり余裕の点差での合格でした。
 今を遡ること十年前でも「スピーチを何本も暗記して臨む」という対策はありました。しかし落ちたら浪人生活を強いられるような試験でもないので、シャドウイングを毎日やる以外の対策は講じていませんでした。強いて第三回目合格の要因を考えると、二次受験資格を得てから一年間の間(当時は一年に二回の実用英検)に「実用英検1級一次合格」→「国連英検特A級一次合格」まで英語力を伸ばしたことがあったのかもしれません。ただ、実用英検1級二次はかなり運にも左右される試験で、「スピーチを何本も暗記して臨む」という邪道が横行している実態を英検協会が知っているのであれば、早急に改善策を講じるべきだと思います。ちなみに知人のプロ翻訳者は実用英検1級二次で三度落とされたため見限って受験をやめたと話していました。一次で通訳・翻訳者が落ちるといったことはまず考えられませんけれども二次は性悪と言いますか水物で、プロ翻訳者が落ちることもあるようです。
 国連英検二次は相性が良く、B級から特A級までそれぞれ一回で合格しています。B級はニュースに関する世間話程度で済んだため楽でした。A級と特A級はまず間違いなく「日本の常任理事国入りの是非」が問われると予想できたので、「日本のような政治レベルの低い国は常任理事国になるべきではない」という主張と論拠を用意して臨み、試験官の突っ込みをしのぎ切って合格しました。特A級の面接では時事知識においてミスがいくつかあった上、国連に対する批判もかなり展開したにもかかわらず合格となり、懐の深さを感じました。時間通りにスピーチを終了させるといった官僚的側面を持つ実用英検よりも、自説を論理的に説明することが重視される国連英検がもっともっとメジャーになることを私は願っています。

追記
 実用英検二次でも国連英検二次でも、六年間在籍した仙台トーストマスターズクラブでの英語スピーチ、ディベート訓練はとても役に立ちました。トーストマスターズクラブは世界組織で、日本国内にも支部がたくさんあります。英検対策を超えた英語力アップが可能と思われますのでおすすめです。
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実用英検の功罪

2010年01月25日 | 英検
  昨日は実用英検一次試験が行われました。英検の問題自体は素直で、大学入試の英語問題よりはるかにましだと思います。英文和訳や和文英訳がない点も、受験者の英語思考力向上に寄与するでしょう。
 しかし問題がないわけではありません。再三指摘してきたように2級以下の一次合格ラインが6割前後という低さになっているため、基礎ができてないまま上の級を受けて同じ級で何度も落ちる「英検難民」があとを絶ちません。何度も受けさせて儲けようという商業的思惑があるのかどうかはわかりませんけれども、一次6割前後で合格させるような非良心的なやり方は改めるべきです。
 加えて、1級においては長文問題のレベルと比較して語彙問題のレベルがかなり高くなっています。受験者心理としては早く合格したいでしょうから、実力不相応な難しい単語を覚えることに時間をかけるケースも少なくありません。その結果、単語力はあっても長文が苦手な1級合格者が出ています。実生活においては辞書が使えるわけで、そんな英語力ではものの役に立ちません。
 理想的には英検に英英辞典の持ち込みが認められるようになればいいと思います。ただいきなりそうはならないでしょうから、英検1級においては長文問題を増やして語彙問題を減らすことを求めたいです。
 現状の英検1級においても、語彙よりは長文中心の対策を講じた方が発展性のある英語力を身につけることができます。語彙問題には相対的に難問が多いとはいえ、半分くらいはTIME,NEWSWEEKのやさしい記事に頻出する常識的な問題です。
 2009年1級第2回の場合ですと、25問の正解選択肢のうち、exuberant, bluff, deter, meddle, susceptible, avert, glitch, tarnish, refute, impasse, languish, mayhem, stamp outという少なくとも13の単熟語はよく見かけますので、普段からニュース英語に親しんでいれば半分は自信をもって解答できます。あとはヤマカンで答えても語彙問題で6~7割程度は確保できるでしょう。
 長文問題は和訳を読めば、おおむね中学校の社会科程度であるのがご理解いただけると思います。対策としてはTIME,NEWSWEEKのやさしい1頁ものの記事を辞書なしで読みこなせるようになれば8割程度はとれるでしょうから、語彙問題での失点はカバーできます。英検1級受験段階ではTIME,NEWSWEEKのカバーストーリーや論説記事といった難物にはあまり手を出さないのが得策で、やさしい1頁ものの記事を300本くらい読んで文法、構文、単語を高い精度で理解すれば英検1級合格圏です。
 エッセイは陳腐であっても間違いの少ない英語を論理的に書ければ十分で、リスニングはシャドウイングやディクテーションといった体育的訓練を怠らなければ対応できます。
 なにはともあれ、英検に限らず合格至上主義に走らない方が長期的には近道になります。
 「合格至上主義→退屈な勉強→さらなる合格至上主義→ますます退屈な勉強」という悪循環を断ち切り、英検1級がやたら難関視されるような現状を変えるためにも、Y(やさしく)・M(短く)・O(面白い)記事と、暗記に頼らず英語思考力を伸ばせるような英語学習方法をこれからも紹介していきたいと思います。.
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英検準1級・1級レベルの重要単熟語データベース化の試み(1)

2010年01月18日 | 英検
 「試験に出る英単語」という超ベストセラーがありました。頻度順に単語が分類されて出る順に学習できるという出版当時においては画期的な試みではあったものの、英語にとどまらず「試験に出るものだけをやる」という横着な学習法を広めた弊害は否めません。試験合格が最終目的ならばそれでいいでしょうけれども、試験合格はあくまでも手段です。試験に出ようと出まいと重要事項をしっかり習得する方が長期的には効率が良く、「試験に出るから学ぶ」よりも「面白い英文に出るから学ぶ」方がモチベーションを維持しやすいのは自明です。
 そこで、ここのブログで紹介してきたTIME,NEWSWEEKの頻出単語を中心に「英検準1級・1級レベルの重要単熟語データベース化の試み」を開始します。今回お示しするのは日本人学習者の盲点になりやすい多義性を持った単語で、英検に出る出ないにかかわらず覚えておいた方がいい単語です。徐々に網羅性を高めていきたいと思っています。

attend(看護する), arena(領域), argue(主張する), argument(論拠), bargain(取り決め、合意), case(患者、症例、真相、訴訟), cause(大義、目標), champion(擁護する、擁護者), comb(くまなく捜す),compromise(弱める), conservative(〈評価などが〉控えめな), count(重要である), credit(称賛、功績), critical(重大な、危篤の), deliver(出産する), diverse(多様な), diversify(多角経営する), divert(そらす、向きを変える), diversion(気晴らし), diversity(多様性), embrace(〈主義などを〉受け容れる), end(目的), engage(交戦する), feature(特徴、呼び物にする), field(〈質問などを〉さばく), identify(認定する、同一視する、つきとめる、同定する), initiative(新規構想), labor(陣痛), ligitimacy(合法性、正当性), matter(重要である), novel(斬新な), observe(遵守する), platform(公約、綱領), project(予測する), scale(〈はしご、崖などを〉よじ登る), seasoned(調味した、経験豊富な), secular(世俗の、非宗教の、長期的な), share(分け前,話す), sound(健全な), sport(見せびらかす) , tip(助言), weather(切り抜ける)

※今回はとりあえず英検準1級・1級レベルの重要多義語を集めてみたいと思っています。追加した方がいいと思われるものがありましたらコメント欄に書き込み頂ければ幸いです。
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お金をかけない英検合格法

2009年11月30日 | 英検
 英検の合否発表の季節になりました。受験した皆様いかがだったでしょうか?
 大学入試よりはるかに素直な問題が出題されるのが実用英検とはいえ、大きな欠点があります。それは2級以下の一次合格ラインが六割前後であるため、基礎が未完成なまま上の級に誘導されてしまうシステムになっているということです。
 たとえば、実用英検3級では中学卒業程度の問題が出題されるとはいえ、3級合格者の大半は中学英語が不完全です。客観式四択問題の一次試験で六割の得点でも合格できるということは、自信をもって正解できた問題が五割程度でも受かってしまうということです。最難関の1級と準1級のみが七割程度で2級以下は六割程度という合格ラインは、合理的な英語習得の観点から見れば完全に倒錯しています。基礎的なものほどしっかりマスターしなければ英語は伸び悩みます。
 5級から2級までの一次合格ラインを八割に上げて、準1級、1級の一次合格ラインを現行の七割程度に据え置けば準1級、1級の合格者は確実に増えるでしょう。もちろん準1級、1級合格者とて七割程度の得点で満足しないのがさらなるレベルアップのカギになります。
 すでに合格している級のレベルの英語をコンスタントに九割程度得点できる位まで基礎を固めてから上の級の勉強を始めるのが、「お金をかけない英検合格法」です。
 このことに気づいて私は八回も落ちてしまった英検1級にようやく合格し、英検1級より一ランク上の国連英検特A級には一度落ちただけで合格しました。この対策はあらゆる級に有効です。3級に合格したい中学生には4級レベルの英語を固めてから3級レベルの勉強を始めること、2級に合格したい高校生には準2級レベルの英語を固めてから2級レベルの勉強を開始することを助言して、ほとんどの場合いい結果が出ています。
 英検が英語検定産業をほぼ独占していた時代には、低い得点で合格させて上の級を何度も受けさせるのが儲かる方法だったのかも知れません。しかし最近は、スコアのはっきり出るTOEICに英検は押され気味と聞きます。
 設問は良質な上、試験問題を持ち帰れて、しかもネット上に問題と解答を公開するという良心的な側面が英検協会にはたくさんあるのですから、一次合格ラインを上げるという改革を望まずにはいられません。そうすれば実用英検の社会的信用は高まり受験者は増え、同じ級を受けて何度も落ちる「英検難民」が減っても英検協会の収益は増えると思います。
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