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Holistic Approach今までの英会話学習法とはまったく違う

(英会話)●口語表現に英語の生の姿がある

2010年06月10日 | Trecking-basic1

●口語表現に英語の生の姿がある

ネイティブの生の会話には,以下のような省略表現が使われます。
もちろんこのような表現を英語を母国語としてしない私たちがそのまままねるのは問題ですが,ここには私たちが学校で学ばなかった英語の生きた姿があります。
 まず、以下の( )内の語を省略して、上げ調子で読んでみてください。

  Take a shower.
  シャワーを浴なさい

  (Do you) take a shower every day?
  毎日,シャワーを浴びてるの?
  (Did you) take a shower yesterday?
  昨日,シャワーを浴びたの?
  (Will you) take a shower?
  (これから)シャワーを浴びるの?
  (Have you) taken a shower yet?
  もう,シャワーを浴びたの?
  (Are you) taking a shower now?
  今,シャワーを浴びてるの?
  (Do you) want to take a shower?
  (これから),シャワーを浴びたいの?

( )内のフレーズを省略しても会話が成り立つのは、会話が当事者間であること,そして英語には大きな秘密があるからです。

英語は、動詞、形容詞、名詞を強く発音すればそこそこ意味が通じる言語,逆にそれらを聞き取ることが大切な言語なのです。
だからDo youやDid youを発音しなくても,あるいは弱く発音することが大切です。

また、口語の場合には以下のような表現もあります。どれも平常文に疑問符の?がついています。これらも問う表現なので上げ調子で表現します。

  (You) take a shower every day?
  (You) took a shower yesterday?
  (You) take a shower?
  (You) taken a shower yet?
  (You) taking a shower now?
  (You) want to toke a shower?

ここには、take a showerという動詞フレーズが、taking a showerやtaken a showerなどと形を変えて出ています。
ネイティブの子供たちは、あるいは私たちと同じ非英語圏の中国人やインド人でも同じですが,動詞の変化を知らなくても、少なくとも「シャワーを浴びる」という行為や状態を頭にイメージしているのです。

残念ながら、私たちはこんな動詞フレーズそのものだけで、その意図を伝えることができる英語の生の姿を教えてもらったことはありませんでした。

YouやDo you、あるいはDid youが省略されていても、それが対話車間であれば,誰についての話かわかるし、every dayというフレーズがあれば現在の事実・習慣、yesterdayやlast night(昨夜)といったフレーズだと過去のことだとわかるものです。

さて、あなたには「ワナ ティカシャワー?」という音声が聞き取れますか?

  (You) want to toke a shower?

この英語の生の会話を基礎としたのがファンクションメソッドであることは言うまでもありません。
だからファンクションメソッドによる教材はファンクションフレーズと動詞フレーズが2色に区別されているのです。

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ネイティブは当然、インドや中国の人たちの英会話学習法とは

2010年06月07日 | Trecking-basic1

●ネイティブは当然、インドや中国の人たちの英会話学習法とは

英会話の基礎は文法だと、「助動詞willは動詞の原形をとる」とか「to+動詞の原形」などと熱中したり、エイとばかりに日常生活で役に立つ例文を丸暗記するのが英会話学習だと思い込まされている。

一方彼らは例えばgo to Saigonといった動詞フレーズをどんどん蓄積していく。

  go abroad  外国に行く    go home  帰宅する
  go far    遠くに行く   go for a walk 散歩に行く
  go shopping  買い物に行く  go on a diet ダイエットする
  go on a tour ツアーに行く  go sightseeing 観光に行く
  go to the amusement park 遊園地に行く

そしてそれと同時進行にWe willやWe want toといったフレーズがひとまとまりの意味あるものとしてどんな意味を持つのか身につけていく。それが彼らの英会話学習法なのだ。

私たちもそろそろ彼らの英会話学習法を学ぶべき時がやって来たのではないだろうか。

●ファンクションメソッドとは

私は、We willやWe want toなどをファンクションフレーズと名づけている。これは主体(主語)と意志や情緒、あるいは欲求などを表すフレーズ(意味ある単位)だ。一方go to Saigonを動詞フレーズ、つまり動詞が導くフレーズ(意味ある単位)と名づけている。

英語はこのファンクションフレーズと動詞フレーズの順列・組合せで成り立つ、とても合理的でシンプルな言語なのだ

ここにとりあげたGo to to Saigonは「サイゴンに行くこと」という客観的な行為だ。これを様々なファンクションフレーズが飾り、まるで列車の機関車が客車を連結するような働きをする。

したがって、英会話学習というものは、異なる機関車とそれに連結される客車をいくつ覚えるかということになる。もちろん連結は機関車が連結する客車を選ぶように、無原則、無機的、機械的に行なわれるものではない。しかし基本のしくみはしくみとして身につけ、例外は例外として処理する、これがことばの学習なのだ。

 電子出版本「たった16の動詞で自由に英語が話せる瞬間英作音読トレーニング」中嶋太一郎著より転載


これが私たちを英語世界から遠ざける大きな原因となっている

2010年06月07日 | Trecking-basic1

プロローグ

インドや中国の人たちは、TOEIC試験においてアジア諸国の中で高得点を獲得する常連だ。私たちと同じ非英語圏に属しながら、しかもかなり自由に英語をあやつることができる。一方、私たちと言えばアジア諸国の中で最下位を争い、さらに高得点をとる人たちでさえ、さほど自由に英語を話せないでいる。
彼らが高得点をとったり私たちよりはるかに自由に話せる大きな原因の一つは、英語も含むインド=ヨーロッパ語族の言語を持つ人たちだからだ。

  I love you.    英語
  Ich liebe Dich.  ドイツ語
  我 愛 汝     漢文

ところが、私たちと言えば、まず主語を訳し、次に補語や目的語を訳し動詞に戻るといういわゆる「後戻り訳」をしないとその意味をとらえることができない。これが私たちを英語世界から遠ざける大きな原因となっている。しかも訳読を目的とする英語教育ではこのことを過大に教えてきた。

しかしよくよく考えていただきたい。これは単に訳読、つまり「英語をどう日本語に変換するか」という問題ではないのか。

相手に、Like dogs?と言われたら「ああ、犬が好きなの?」と聞かれていることは「後戻り訳」をしなくてもわかる。あるいはすかさずLike dogs.と答えることができるのではないだろうか。

●状況を共有するところに会話が成立する
インドや中国の人たちがほとんとどストレスなく,英語の語順をそのまま理解できるのに対して、私たちのように「後戻り訳」をしないと理解できないと考えるのは読解を英語教育の目的とする人たちが考えていることだ。

言うまでもないが、英語といえども会話というものは当事者間でなされる。したがって状況を共有するところに会話が成立し、当事者の息づかい、態度などが大きな要素となる。ここに書き言葉では表現できない生の会話が成立する。例えば、以下の一文はいわゆる脱北者の人たちがタイの農村までたどり着き、ある農民に投げかけたものだ。

  Go to Saigon.

これは命を賭けた長旅によって疲れ果てた姿で、タイ語ではなくたどたどしい英語で彼らが発したことばだった。タイの農民はとっさに彼らが脱北者であることに気づき、亡命を求めるために行くサイゴンへの道を教えたいう。

●言葉はワンフレーズから始まる
命令口調でGo to Saigon.と相手に言えば、「サイゴンに行け」となる。あるいは必死な形相でGo to Saigon.と言えば、相手は「ああ、この人はサイゴンに行きたいんだ」といったことは分かる。逆にGo to Saigon?と上げ調子に聞き返したら「(これから)サイゴンに行くの?」とか「サイゴンに行きたいの?」といった意味は理解できるものだ。

この視点が日本の英語教育に根本的に欠けている。

英語に関わらず言葉というものは、少なくとも対話車間においては、主語があるかないかはさほど問題はない。
確かに、これらは舌足らずな表現だ。しかしそんなワンフレーズ表現が元になってきちんと表現へと進むプロセスが重要なのだ。

  We will go to Saigon.
  私たちは~するつもりだ
  We must go to Saigon.
  私たちは~しなければならない
  We are going to go to Saigon.
  私たちは~する予定だ
  We want to go to Saigon.
  私たちは~したい
  We hope to go to Saigon.
  私たちは~するのが望みだ
  We wish to go to Saigon.
  私たちは~するのが願いだ
  We have to go to Saigon.
  私たちは~しなければならない

いずれもgo to Saigon.「サイゴンに行くこと」を頭に思い浮かべた表現が基礎となっている。

 電子出版本「たった16の動詞で自由に英語が話せる瞬間英作音読トレーニング」中嶋太一郎著より転載


これが英語の発想だ !

2010年06月07日 | Trecking-basic1

● これが英語の発想だ !

 日本語と英語の発想の違いを汽車にたとえて説明しよう。

英語の発想では、主体(主語)と情緒的な意思は機関車であり、行為や状態を表す部分は客車だ。

つまり、英語では、機関車だけでその主体と情緒的な意思を宣言してしまい、客観的な行為や状態を表す客車部分は機関車と切り離されている。これが英語の発想だ。

 一方日本語の発想では、機関車そのものが分離されていて、先頭の機関車は主体(主語)で、情緒や意思を表す部分は最後部におかれる。いわば二重連の機関車が引っ張っているようなものだ。

したがって日本語では、最後まで聞かなければ、「~しなければならない」とか「~はしてはいけない」といったことはわからないことになる。また、動詞と目的語の語順も異なる。

  [英語の発想]
   [機関車]         [客車]
   主体 +情緒的な意思   + 行為
    You must       wash your hands
    (あなたは~しなればならない) (手を洗う)

  [日本語の発想]
   [機関車]    [客車]     [機関車]
   主体    +  行為    +  情緒的な意思
   あなたは   手を洗わ     なけれねばならない
   (You )    (your hands wash)  must

 英語の発想では、機関車の部分に主語と意思、情緒、時などを表すフレーズがきて、これによって次に連結される客車。つまり動詞フレーズを意味的に限定してしまう。

 この機関車の部分(日本語における主語と情緒的な意思を宣言する意味ある単位)を「ファンクションフレーズ」、それに続く客車の部分を「動詞フレーズ」と私は呼んでいる。

   電子出版本 「ムリなく身につくイメトレ英語学習法」中嶋太一郎著より

   2003年3月20日初版発行 中嶋太一郎 日本実業出版社刊を改訂


どうして日本人は英会話音痴なのか?

2010年06月04日 | Trecking-basic1

どうして日本人は英会話音痴なのか?

私たちと同じ非英語圏の人たちが当たり前のように使っているのは、動詞フレーズを「ひとまとまりの意味を持つもの」としてとらえる発想です。
私が最も影響を受けた本は,NEW HORIZON IN ENGLISHという本で、これはアメリカで売られているのですべて英語で書かれています。

この本に以下のようなまとめが載っています。

このブログでは再現がむずかしいですが。

---------------
     I      study
  Do  you    play tennis
     we    go dancing      every day?
     they    get up early
           make lunch
----------------    eat fish
     he    drink milk
  Does she     read the newspaper
     it     get dressed
----------------    watch TV    ---------------
     I      go to school     today?
     you     work         last night?
     we    go shopping      yesterday?
  Did  they    fly to France     last week?
      he                last year?
      she               this morning?
      it
-------------------------
   NEW HORIZON IN ENGLISH 2 P.60/Unit 6/ SIXTYより

どうですか。これが英語発想であり、世界水準なのです。
つまり私の言うファンクションフレーズと動詞フレーズとの組み合わせで英文は成り立っているということです。

その動詞フレーズをファンクションフレーズと組み合わせで場面に応じた様々な表現をする,これが世界水準です。

あなたは、英会話学習をいったい何年やっているのですか。
ドイツや中国,あるいはフィリピンの人たちに聞くとだいたい半年間くらいでそこそこ話せたと言います。
後は「自分の努力」だというのです。
これこそが,基本さえできていたらファンクションフレーズと動詞フレーズをどんどん増やしていくというファンクションメソッドと符合します。
---------------
  study 勉強する
  play tennis テニスをする
  go dancing ダンスに行く
  get up early 早く起きる
  make lunch 昼食を作る
  eat fish 魚(料理)を食べる
  drink milk 牛乳を飲む
  read the newspaper 新聞を読む
  get dressed 服を着る
  get undressed 服を脱ぐ
  watch TV テレビを見る
  go to school 学校に行く
  work 歩く
  go shopping 買い物に行く 
   fly to France 飛行機でフランスに行く
  thank Bill ビルに感謝する

以下のファンクションフレーズに上の赤文字で示した動詞フレーズを~にそのまま結びつけてください。

まず最も簡単なのは命令表現です。

  Please ~ 「どうか~してください」
  Don't ~ 「~してはダメよ」
  Let's ~ 「~しましょう」

  I want to ~  「私は~をしたい」
  I wanted to ~  「私は~をしたかった」
  Do you want to ~ 「あなたは~したいですか?」
  Don't you want to ~ 「あなたは~したくないですか?」
  Did you want to ~ 「あなたは~したかったですか?」

  I am going to ~ 「私は,~するつもりです」
  I was going to ~ 「私は,~するつもりでした」
  Are you going to ~ 「あなたは,~するつもりですか?」
  Were you going to ~ 「あなたは,~するつもりでしたか?」

  I have to ~  「私は~をしなければならない」
  I had to ~  「私は~をしなければならかった」
  Do you have to ~ 「あなたは~しなけれはぱならないですか?」
  Don't you have to ~ 「あなたは~する必要はないですか?」

  Be sure to ~ 「必ず~してください」
  Don't forget to ~ 「~するのを忘れないでください」

さて、ファンクションメソッドはファンクションフレーズと動詞フレーズの順列・組み合わせで文を生産するので,自由な会話ができます。