●口語表現に英語の生の姿がある
ネイティブの生の会話には,以下のような省略表現が使われます。
もちろんこのような表現を英語を母国語としてしない私たちがそのまままねるのは問題ですが,ここには私たちが学校で学ばなかった英語の生きた姿があります。
まず、以下の( )内の語を省略して、上げ調子で読んでみてください。
Take a shower.
シャワーを浴なさい
(Do you) take a shower every day?
毎日,シャワーを浴びてるの?
(Did you) take a shower yesterday?
昨日,シャワーを浴びたの?
(Will you) take a shower?
(これから)シャワーを浴びるの?
(Have you) taken a shower yet?
もう,シャワーを浴びたの?
(Are you) taking a shower now?
今,シャワーを浴びてるの?
(Do you) want to take a shower?
(これから),シャワーを浴びたいの?
( )内のフレーズを省略しても会話が成り立つのは、会話が当事者間であること,そして英語には大きな秘密があるからです。
英語は、動詞、形容詞、名詞を強く発音すればそこそこ意味が通じる言語,逆にそれらを聞き取ることが大切な言語なのです。
だからDo youやDid youを発音しなくても,あるいは弱く発音することが大切です。
また、口語の場合には以下のような表現もあります。どれも平常文に疑問符の?がついています。これらも問う表現なので上げ調子で表現します。
(You) take a shower every day?
(You) took a shower yesterday?
(You) take a shower?
(You) taken a shower yet?
(You) taking a shower now?
(You) want to toke a shower?
ここには、take a showerという動詞フレーズが、taking a showerやtaken a showerなどと形を変えて出ています。
ネイティブの子供たちは、あるいは私たちと同じ非英語圏の中国人やインド人でも同じですが,動詞の変化を知らなくても、少なくとも「シャワーを浴びる」という行為や状態を頭にイメージしているのです。
残念ながら、私たちはこんな動詞フレーズそのものだけで、その意図を伝えることができる英語の生の姿を教えてもらったことはありませんでした。
YouやDo you、あるいはDid youが省略されていても、それが対話車間であれば,誰についての話かわかるし、every dayというフレーズがあれば現在の事実・習慣、yesterdayやlast night(昨夜)といったフレーズだと過去のことだとわかるものです。
さて、あなたには「ワナ ティカシャワー?」という音声が聞き取れますか?
(You) want to toke a shower?
この英語の生の会話を基礎としたのがファンクションメソッドであることは言うまでもありません。
だからファンクションメソッドによる教材はファンクションフレーズと動詞フレーズが2色に区別されているのです。
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