観劇三昧:空宙空地『轟音、つぶやくよう うたう、うたう彼女は』
2017/3/18
踏み切りに現れる謎の老婆とその娘の人生をハイスピードで描いた話。
時間がどんどんスキップしていく。
時間は平等とは言うものの、その感じ方は人それぞれで、家族でも時間の流れ方は違う。
父親と母親と子供それぞれの時間感覚の違いを、かなりデフォルメして表現することで、よりリアルになる不思議。
おぐりまさこさんは、『如水』に続き、老婆を演じていた。
二度見てもうまいものはうまい。
終盤、スローモーションで後ろに転ぶところが好き。
あんなに母親と同じ人生を歩むことは実際ないんだろうけど、少しでも親の人生と重なる生き方をしている人は共感できるんだと思う。
作り手側の意図どおりなんだろうけど、おばちゃん二人の会話に本気でイライラする。
作者の関心は、「死」より「老い」のほうが強いんだと思う。
あと、『わが町』は好きだと思う。
================メモ================
公演時期:2016/11/13
作・演出 関戸哲也
団体名は「クウチュウクウチ」と読む。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます