2022/10/11
・残念な大人になってしまった一人の教師が、過去の自分の幻影に付きまとわれる話。気の毒。
・両サイドの席に制限はあったものの、結構埋まっている。膝送りを久しぶりに体験した。
・最初は横領的な不正を面白おかしくゴマかしていく話なのかなと見ていたら、だんだん喜劇要素が減っていって、シンプルに個人の成長を描いた話に収束している。
・本人はあんまり状況理解してなくて罪悪感なさそうだったけど、あれもダメな大人描写だったのかな。
・結局、どうやってあの金額を自然に埋めたんだろう。内訳が知りたい。
・たぶんコメディリリーフ的な立ち位置なんだけど、脅迫しながら告白してくる事務員がこわい。
・木山正大くんの演じる、ぎりぎり実在しそうな範囲でクセの強い教師。間が最悪な持ちネタ、ぎこちない話題転換、絶望的に世間話が下手な演技が楽しい。歩き方にもひと手間かかっていて隙がない。
・動けない人に肩を貸して移動させる動きがきれい。こういうところで演者の力量が出る。
・「リンダリンダ」で場転。毎回毎回アカペラで歌うのは大変そう。
・一定年齢以上になると、やたらと情報量の多い曲なので、世代で印象だいぶん変わりそう。
・同劇団の前作もそうだったけど、場転のやり方を色々試している感じ。
・性質正反対の陽キャと陰キャのコンビが思いのほかバランスがいい。実際にもそういうことはありそう。
・運動会という舞台の外の出来事をうまく使いまわして効率よく話を進めている。
・あのシステムだと、ひと月ずっと前に出て問題を解かされるんだろうか。いろいろひどい。
・核心部分が「こうだった」なのか「こうするべきだった」なのか、または「こうだと思いこんでいたけど実際は違っていた」なのか、うまく把握できず。
・わかりやすくしても面白味が増すとは限らないので、そのへんの塩梅はむずかしい。
・もし、いま自分の目の前に過去の自分の幻影が出てきたら問答無用で追い払うと思う。余計なお世話だ、過去に帰れ。
(10/8 19時の回 演劇専用小劇場BLOCH )
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