最近流行している、食べたもののカロリーを記入するだけで痩せられるというダイエットのように、目で見て自分の生活を見直すということは、思っているよりも健康な生活を手に入れるための近道なのかもしれません。また、産婦人科を受診した時にこの手帳を医師にみせることによって、病気の発見にもつながるのではないかという狙いも含まれています。また、毎年3月に行われている日本産婦人科学会と日本産婦人科医会の「女性の健康週間」では「女性の生涯健康手帳」が発行され、産婦人科クリニックなどで無料配布されているようで、健康手帳はますますの広がりをみせているといえます。また、巻末には更年期症状や乳がんなどの自己チェック表や健康診断の受診記録表も用意されており、記録し続ければ一年ごとの自分の体の変化にも注意を払うことができるということです。
手帳に記録することによって、今まで記憶にだけ頼りがちだった心身の状態を記録することができ、病気の診断や治療にも役立てることができるというのです。手帳に日々の習慣を記入することによって、ひとりひとりが自分の体と向き合うきっかけづくりにもなっているようです。健康手帳には、健康診断の結果や月経、基礎体温などの記録がで他にも、女性が気をつけるべき症状や病気、女性の生活習慣病などの情報もたくさん盛り込まれています。出産、育児、更年期障害と、女性の健康には何かと気をつけるべきことがたくさんあります。
日記を付け続けた利用者からは「子宮がんの早期発見につながった」という声や「初潮を迎えた娘の健康管理に役立っている」という声などが聞かれているようです。現在発売中のものには「10年女性健康手帳」というものがあり、その名前のとおり10年間の健康状態を記録することができます。この女性のための健康手帳は2001年に博文館新社という東京の出版社から発売され、口コミなどで徐々に利用者が増加の傾向をたどっているといいます。
月経周期や月経痛、おりもの、体重血圧、飲んだ薬を記録することができ、心身の状態を書き込む健康日記となっています。家族の健康にばかり気をとられがちになってしまう主婦の方や、日々忙しく働く女性の健康のためにも、一日数分の手帳への記入で健康管理ができるのであれば、これにこしたことはありませんよね。そういった女性の日々の健康状態を書き留めておく「健康手帳」というものが今、注目されているようです。