アロマの時間は何時間も要りません。自律神経は副交感神経と交感神経のバランスで状態が決定されます。睡眠の問題をどうにかしたくてアロマテラピーを始めた方も少なくありません。短くても、寝る前にはアロマの時間をとりましょう。睡眠障害は現代特有の病気です。アロマの香りを嗅ぎながら、１日を振り返ったり明日のことを考えるのです。
豊かな眠りを得るためには、自律神経を整える必要があります。疲れを翌日に持ち越すと、疲れは倍増していく一方です。何もしない時間というのは大切です。人間は人生の３分の１を寝室で過ごすと言われるほど、睡眠時間は高い割合で１日を占めます。パソコンやテレビは交感神経を興奮させますから、直前まで使うことは控えます。照明を落とし、ハーブティやココア、ホットミルクなどの胃に優しい飲み物を用意して、ゆったりしたリズムの音楽を流しても良いですね。
何もしないで芳香だけを嗅ぐ、そんな贅沢な時間を１日の終わりに過ごしましょう。よくベッドに入ってからその日の反省をしたり明日の計画を立てる方がいますが、それでは意識が冴えてしまって心地よい睡眠に入れません。睡眠は１日のうちで最も大切だと言っても言いすぎではありません。そしてラベンダーやイランイランなどのアロマをお部屋に焚きます。ベッドに横になる、ほんの少し前でも良いのです。花の精が眠りに誘ってくれる、と言うと少し大げさかも知れませんが、イランイランは瞑想にも使われる神秘的なアロマなのです。
睡眠薬など特別な薬を飲んだり、激しい運動で無理に身体を疲れさせなくても、たったこれだけのことをするだけで、身体は著しい反応を見せてくれます。心と身体が健やかな状態でいてはじめて、人は健康なのだと言うお話はさせてもらいました。睡眠に問題や障害があると、起きている時間にもその影響は出て、結局ずっと気分と体調が優れない、という毎日を送ることになってしまい、そういう方は実際に多くいらっしゃいます。不快なままベッドに入ると、嫌な夢を見たりして、その感情は翌朝にも持ち越してしまいます。夜、疲れを癒さなかったら、朝起きてから疲れを癒す時間なんてありません。睡眠を司っているのは副交感神経ですから、副交感神経が働きやすいように環境を整えなければなりません。
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