松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

海の恵みを願う淀姫神社

2007-06-24 20:47:26 | 復活奮闘日記
先日、みやま市高田町の荒木製蝋を訪れた時に、
すぐ近くにある淀姫神社に行ってみました。
水を張った田んぼの中に、まっすぐ神社への道が伸びています。
どこか異界に通じる道のようで、神秘的な感じがしました。



淀姫神社のご神体・淀姫とは、海神、豊玉彦神の娘で
豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)を指します。(他説もあり)

豊玉姫命は、海神(ワタツミ)の宮にやってきた
山幸彦と結婚して子供をもうけ、夫に富と地上の王として
君臨する資格を授けます。山幸彦、海幸彦の神話で有名ですね。

豊玉姫命は海神の娘ですから水と関わりが深く、
また富と権力、子孫繁栄を保証する女神なので、
日本各地で伝統的な民俗信仰として信仰されています。



高田町の場合、永禄12年(1560)筑後領守護職である豊後国の大友宗麟の家来の
永江方家が江浦に居城した際に浦城の東北の位置に社殿を建立し、
天正16年、立花宗茂の弟である高橋統増が江浦城に入城した時に、
社を現在の地に遷し神殿、拝殿、楼門を新築したとのことです。
境内には八剣神社(祇園神社)、高良社、大日社などが合わせて祀られています。

淀姫神社からは大川市の昇開橋が見えたので、
この場所は筑後川の下流であると共に、より海に近いのだと実感しました。
この町の人々は、きっと豊玉姫命に守られているのでしょうね。

淀姫神社をしばらく散策するうちに、
荒木製蝋さんが九州で唯一製蝋メーカーとして残ったのは、
やはり豊玉姫命の神通力があったのではないか、なんて、ふと思ったりもしました。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。