松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

和ろうそく芯ものがたり その1

2007-08-29 22:39:50 | 和ろうそく芯ものがたり
写真は和ろうそくの芯です。
今日から和ろうそくの芯についてお話ししようと思います。

和ろうそくの芯は、
普段よく見かける西洋ローソクの芯と違い、糸ではありません。
イグサと和紙でできています。

イグサといえば、湿地帯や浅い水中に生える植物で、
ゴザや畳の素材として利用されることはよく知られていますね。

イグサは別名「燈芯草」(とうしんそう)と呼ばれる言葉からわかる通り、
和ろうそくの芯に、このイグサの茎の髄を使うのですが、
私が実際に芯を作る職人に聞いたところ、
和ろうそくの芯に使うイグサは
ゴザや畳に使われるイグサよりも、
茎がもっと細い品種のイグサを使うのだそうです。

さて、なぜ糸ではなく、
わざわざイグサと和紙を使うのでしょう?
江戸時代にだって、糸なんか、いくらでもあったはずです。
その方がどう考えたって安上がりだし。
実際、現在普及している西洋ローソクは全て糸芯です。
欧米のキャンドルだって、全て糸芯です。

なぜ昔の人は、わざわざイグサと和紙を使って
芯を作っていたのか?

私の疑問は膨らみ、芯のことを調べてみることにしました。

すると、その芯こそが
和ろうそくという世界に誇る日本の伝統文化を支える
「芯」であると気づくことになったのです。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。