松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

さようなら。…そして新たな場所へようこそ!

2014-01-15 23:46:08 | 復活奮闘日記
昨日の伐採で、たくさん実がついていた枝です。

こういった枝は枯れると燃え尽きが良い燃料として役に立ちますが、全ての枝を回収するのは私の手には負えません。
整備工事を邪魔しないように素早く動かなくてはならず、膨大な枝を断念して幹を回収することにしました。

空洞になっている木は、木材としては使い物になりませんが、櫨屋敷の敷地に置いて、訪れる人たちに見てもらうことはできます。

私は大きな切り株と数本のウロになった木を選んで、櫨屋敷に運んでもらうようにお願いしました。


UFOキャッチャーみたく、クレーンで木を吊ってトラックに入れます。


一番大きな切り株は、「ええっホントに持って行くの?」と呆れられた程の大きさです。


近くで見ると、あまりの迫力。私も言葉が出ないほど緊張しました。

実は、こんなデカすぎる木を引き取ってどうする?と、前日から自問自答し続けていたのですが、だんだんこの巨木が櫨の長老に思えてきました。このまま櫨の長老が捨てられるのかと考えただけで、いてもたってもいられず、思いきってお願いしたのでした。


引き取った木を櫨屋敷に持ってきてもらいました。

心なしか、新たな居場所を得て、なんとなく木も周囲も明るくなったような気がします。
右側の数本の木は乾燥させて、いろんな木工品に使えそうですし、左側の櫨の長老はそのまま櫨屋敷のシンボルになりそうです。

伐採は残念なことでしたが、櫨屋敷に新たな仲間が増えたのはなによりも嬉しいことです。

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櫨の木。伐採の日。耳納山で

2014-01-15 08:01:57 | 復活奮闘日記
今日は耳納山中腹の住宅地にある櫨の木が伐採されたので、立ち会いに行ってきました。

ここいらの櫨は古く、樹齢200年ぐらいあるんじゃないかと推測されます。

櫨は100年以上経つと、黄色い芯材がどんどん朽ちていき、ついには空洞化してしまいます。


今日は4本の櫨が伐採されたのですが、ほとんど全て空洞化してました。


これで良く立ってたなと思うくらいです。


横たわる木。非常に多くの木材が出ました。


芯材がはっきり出ていますが、すでに中心部が朽ちています。

今回は木材として使うには、年をとりすぎて弱っていました。

でも、よく考えたら芯材がぼろぼろになっても、櫨の木はしっかり立って、たくさんの実をつけていたのです。
最後の最後まで、ちぎるあてがなくなってしまってからも、櫨の木はご奉公をしていたんでしょうか。

伐採された後、横たわった枝から、櫨屋敷の仲間と一緒に実をちぎって回収しました。

最初は、人々の生きる糧として植えられて、毎年実をちぎられながら、ずいぶん長い間、地域の人々を見守り続けてきた櫨の木。

自分が空っぽになるまで、生き尽くすってことなのかなと思いました。
自分自身は、この櫨の木のように、行き尽くすことはできるんでしょうか。



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