薫山とユッキーのブログ

本・映画と徒然なる日記です。
キティちゃんのコレクションも始めました。

テンペスト 著者:シェークスピア

2006-04-30 14:45:59 | 

戯曲に興味を持って、いろいろ読んだんですが、最後にシェークスピアを!

有名な「ハムレット」「ロミオとジュリエット」「ベニスの商人」を読んだんですがゲーテの「ファウスト」のような感動を受けるものはありませんでした。

この「テンペスト」は、美術の本か何かで西洋絵画(題名と画家は不明です。。。)で
このテンペストのワンシーンである浜辺で難破船を見つめるミランダ???を描いた絵が心に残り本屋で探したのですが、なぜか、大手出版社は、この作品を刊行していないのでお取り寄せで読んだ本です。

妖精がたくさん出てきて、たとえば、エアリエル、アイリス、シーリーズ、ジュノーなど
文化の違いで、どんな姿をした精霊なのかよくわからないので、そこが空想してももやもやしてしまうところでした。
もしかしたら、精霊という事でただの名前でそのような名前の妖精が西洋の伝承に実在するのではないかもしれません。

シェークスピアの先ほど読んだ作品と比較すると、魔法もたくさん出てくるので異色な作品かもしれませんが、思い出の作品なのでブログしました。
[この本も古いせいか、本屋で置いてあるのを最近は見たことないです]

薫山 (1551)

 

 

 


ニーベルングの指輪 原作:リヒャルトワーグナー

2006-04-28 22:20:26 | 
前回に引き続き、戯曲関係で今度は歌劇にもなった原作本です。
結婚して実家を出るときに誤って、「捨てる本」と「残しておく本」を仕分けた箱を1箱間違ってしまい、この大事な本を廃棄処分にしてしまいました。。。

出版社が思い出せないのですが、ハードカバーで挿絵をマッカラム??という有名なイラストレーターが担当したらしく、その絵が緻密な細密画と鮮やかな彩色で高価な本でしたがとてもいいものでした。たしかヴォータンの着ていた服の鮮烈で深い群青色の青が今でも目に焼きついてます。
「ラインの黄金」「ワルキューレの騎行」「ジークフリート」「神々の黄昏」の4冊のシリーズ物でした。

北欧神話などをモチーフといているようでして、冒険譚としてもとても面白い内容が多々あります。魔法の剣や魔物退治もありますし、あつーい恋愛もあります。
トールキンの指輪物語とよく似たところが多々あるので、そちらのファンの方も読み比べてみると面白いかもしれません。
世界を支配する指輪の争奪、折れた魔法の剣を鍛えなおす、人間と半神の女性の恋愛など共通点は多いです。

本の紹介でしたが、肝心の出典がわかりませんでしたので、いいかげんなブログで失礼しました

薫山

ファウスト 著者:ゲーテ

2006-04-26 22:51:18 | 本 おすすめ
学生の時に友人に薦められて読んだ本です。その友人いわく、この本はとても面白いよと言ってました。こんな本が面白いわけなかろうと思いつつも読みすすめましたら、見事にハマりました。
言葉の表現力、言葉の力というものが、いかに素晴らしいものなのかという感動を得られました。

現代人は、理性に抑制されて感動する機会が少ないと思います。
魂の奥底より、迸る感動。それは、美しさ?怒り?悲しみ?喜び?
言葉でそれを表現するゲーテの熱き心(表現力)に深く胸をうたれてしまいました。
たとえば、大事な人(恋焦がれる人)を想像してみましょう。
その人のすばらしさ、美しさを讃える台詞を何行にもわたって表現できる人って
いないと思います。

最近、感動してないなぁ。。。とお嘆きの方!
もし、読んでいませんでしたら強くおすすめします。

[ちょっとあらすじ]
あらゆる学問を究めた老学者ファウスト教授の魂を得る為に悪魔メフィストフェレスが、悪魔の力により若さを、美女を、財産を与えます。最後にファウストは悟りにも似た大事なことに気がつき、有名な「瞬間よとまれ、お前はあまりにも美しい」と言う台詞、そして感動の大団円を迎えます。

すべては、エンディングに向けての過程であり、このエンディングは魂の昇華ともいえる高次元の境地ともいえるファウストの感動の独白で帰結しているので、
涙腺ゆるめで、笑い上戸の感動しやすい薫山のツボを深くえぐる作品でした。

しかし、友人たちとの雑談でこの本が好きだというと、世間の風は冷たく、楽しく話していた雰囲気の温度が氷点下に下がる経験を何度かしているので、封印しております。

ちなみに岩波書店の本では、一部、二部の二巻構成になっています。
[残念ながら大きな書店でないと売ってるとこ見たことないですね。。。]

薫山  (1451)

出家とその弟子 著者:倉田百三(ヒャクゾウ)

2006-04-24 22:18:25 | 
高校時代に国語の先生に読むことを強制させられて読んだ本です。
内容は、親鸞(浄土真宗の教祖?)とその子供、弟子の唯円の3人が主な登場人物となって愛情と信仰における心の葛藤などが描かれた作品です。
[現在は入手難かも?本屋で置いてるのを見たことありません]

題名から、とても地味でつまらなさそうで、下手すると怪しげな宗教本の類かと、当時は恐る恐る読みすすめたものでした。
まだ若かったので、本といえばスパイ小説のようなものしか読んでいなかったので、こんな本はとても読めないと思っていたのでしたが、この本は、薫山にとって新しい発見を得た本なので、ちょこっとブログしてみました。

まず、小説だと思っていたら、これは戯曲と呼ばれる分野の本なので、脚本のように台詞だけで話が語られるので、ちょっと新鮮でした。

重いテーマとかまえていたのですが、一気に読み進めることができる内容でした。有名な本らしいので、学生時代に読まれた方も多いのではないでしょうか?(読後になかなか考えさせられる余韻がありましたね)

この本のおかげで、戯曲に興味がわき、いろいろと戯曲を読みすすめる端緒となったものです。
次回からは、戯曲本関係をブログしたいと思います。
(また、ブログの閲覧数が減りそうな予感w。最近はユッキーのキティちゃんブログに負けっぱなしです

薫山


ジョンQ 最後の決断 監督:ニック・カサヴェテス

2006-04-22 22:18:08 | 映画
実家に帰省していたので、ブログに空白の日にちができてしまいました。
さてさて、今回は観た映画について書いてみます。ブログのテーマでも映画ネタを初投稿です。

この映画は、以前から知ってたのですが、ストーリーから展開がありふれてるかなぁと思い観るのがこんなに遅くなってしまいました。

あらすじは「息子の病気を治させるために、父が人質を取って病院に立てこもる」という感じです。
これだけだと、いくら息子のためとはいえ、やっていいことと悪いことがあるでしょう!と思っていましたが、映画を観てそんな気持ちも消し飛んでしまうぐらい
いい映画でした。

主演はデンゼルワシントンで、貧しいながらも家族のためにがんばって働いてる姿と子供を思う気持ちがひしひしと伝わってしまいました。
保険会社のずるい手口で、手術代で保険がきかなくなってしまうこと、技術のある大手病院の女院長が形式的で、(現実はこのように厳しいのでしょうけど)、お金が払えない患者は病気が治っていなくても強制的に退院させようとします。

この映画は、いい人と悪い人がいい具合に描かれてて、病院の中にも、警察にも、人質の中にも、うまいバランスで登場して、それぞれにドラマがあっていい映画でした。
主人公のデンゼル君の熱意によって周囲の人達が感化されて変わっていく過程が感動してしまうんでしょうね、きっと。。。。

そしてエンディングを観終わって(ノ゜⊿゜)ノびっくり!!
この映画はなんと実話を元にしていたのです。

薫山 (1332)

4つの署名 著者:コナン・ドイル

2006-04-17 22:30:22 | 
今回の本は、意外な事実が書かれている本を紹介します。
この作品は、知ってる人も多いと思いますが、シャーロックホームズのシリーズ2作目の作品です。
シャーロックホームズと言えば、頭脳明晰で、名推理、イギリス紳士というイメージが強かったのですが、この作品を読んでいきなりびっくりです。
みなさんは、ホームズがコカイン(麻薬)を常用していたって知ってましたか!?
この作品の冒頭で、ホームズがコカインのすばらしさを話して、親友のワトソンが気をもんでしまうシーンがあります。
おまけに、ワトソンが「今日はモルヒネ? それともコカインかい?」と聞くと
ホームズが「コカインだ。7%に薄めたものだよ。これはいい」みたいな迷セリフがありまして、もぉビックリ仰天で、最初の部分を何度も読み直してしまいました。
本編のストーリーよりも、ホームズの意外な一面が発見できる貴重な本ではないでしょうか?
あっ もしかしてあの名推理はコカインのせい???
んーー 考えたくない。。。。

薫山  (1226)


報復ふたたび 著者:ジリアン・ホフマン

2006-04-15 21:07:36 | 

「報復」に続いての二作目にあたります。
原題は「Last Witness」なので、直訳すれば「最後の証人」となります。
海外のシリーズ物は、1巻、2巻と表示されないので、訳者が便宜を図って報復の続きですよーと分かるようにつけたタイトルと思われます。
前作の「報復」を読まれた方については、少し気になる部分が未解決のまま、完了している気がする部分があると思います。
それが、この「報復ふたたび」で決着します。。。。。(なぜか意味深な。。。ですw)
今作も連続殺人事件(警察官がターゲット)が発生するのですが、今度もかなり残虐なシーンがあるので、女性は残念ながら読めないと思います。。。。
前作は法廷闘争部分が知的スリルに満ちていましたが、今作は、不気味な謎の連続殺人犯人の存在が主人公C.J.タウンゼンド(女性検事補)を精神的に追い詰める恐怖がひしひしと伝わる心理サスペンス物になっています。
ストーリーは、詳しく書くと興味がそがれてしまうので、書きませんが、前作「報復」を読んで良かったと感じた人は、本書もおすすめできます。
薫山は、前作が売れたので、金欲しさに作った作品ではないかと思ってましたが、
しっかりと連続性はあって、良かったと思います。
特に、本作の最後の一行を読んだら、C.J.タウンゼンドのファンの方は、嬉しい悲鳴!?あるいは、強い衝撃を受けること間違いなしです!

薫山 (1174)

 


報復 著者:ジリアン・ホフマン

2006-04-13 22:47:18 | 
本についてるカバー広告に
「全国の書店員が熱狂!」とありまして、某評論家のおすすめと言う文句よりは
期待できると思い、購入した本です。

話の内容は、若い女性ばかりを狙った凶悪な殺人鬼を逮捕して、法廷の場で犯人を告訴する女性検察官(検事補)C.J.タウンゼンドの話です。

いろいろとポイントがありまして、まず、犯人の殺人方法が非常に残虐すぎるので、女性は読めないと思います。
話の骨子は、犯人を逮捕する過程などのプロファイリングものではなくて
法廷闘争が主です。
法廷闘争と言うジャンルは、名作は多いようですが、そのテーマから地味と言うイメージが強く、今まで一冊も読んでいませんでした。
この本の真の面白味は、法廷闘争の部分にあると思います。
米国のフロリダが現場で、州法や訴訟手続きなど、一見小難しそうな法律用語もたくさんでてきますが、すぅーっと読んで理解できる構成で全くストレスを感じません。
犯人を逮捕すれば、証拠の数々で簡単に裁判は決着するはずが、訴訟法の法律のせいで、思わぬ展開となります。
この話の一転、二転が、スリリングで一気に読んでしまいました。
真のエンディングは、ほんと怖いです。。。。

前述の、残酷な描写がなければ、「おすすめ」できるのですが、必要以上に残酷なので「おすすめ」にはしてません。
しかし、薫山にとっては、法廷闘争というジャンルの面白さを知らしめてくれた貴重な作品です。

作者は、小説の主人公と同じでフロリダの検事補で、なんとジャンニ・ヴェルサーチを射殺した連続殺人犯の事件もFBIやCIAと組んで調査にあたった実績があるようです。
法律用語に詳しい理由も納得

最近、この本に続編が出てビックリして、衝動買いして読み終わりました。
また今度、ブログに書きます。

薫山(1114)