今年の10月3日に未来日記になったら面白いなと思って
勝手に相場の先行きを自分なりに考えて記録してました。
原油価格WTI93ドルからもっと下がるかもとコメント。
現在WTI67.84ドル^^;;
もっと下がるかもどころではない下落ですw
ヘッジファンドなどで実需以上に値がつりあがっているとはいえ
当時実勢価格と予想されていた70ドルラインもあっさりと突破する
下落でした。
そして、ユーロ144円→現在113円台突入です!!
当時のブログでユーロが130円台になったら
何か投信でも買おうかなと思ってたら
半月程度でこれほどの下落とは、びっくりです。
恐るべし世界経済^^;;
株式市場も世界全面安が続きますが、致命的と思われる
国際会計基準の凍結、先送りは、世界経済の混乱を更に加速させるものだと
思います。
現在、バーゼルIIという国際会計基準を日本も遅ればせながらも導入しておりましたが、実は、昨年サブプライム問題発生後に、更なる証券関連の時価評価精緻化に向けて、世界統一規格の模索が開始されましたが、この規定が当面先送りされることが直近のニュース記事でも報道されました。
これはまずいと思います。
今回一連の問題となった時価評価損の累積により、大手金融会社が数々資金破綻を起こした報道がありました。
業績不振報道直前期の決算書短信を簡単に説明しますと。。。
AIG、メリルリンチで例を見ると、決算の内容説明文章の中に
「過剰流動性は潤沢にある」というニュアンスの記述があります。
例えば、こういうことです。
薫山商事という会社かあったとして、同社の年商が1億円、当期損失70百万円
という損益計算書があったとします。
これだけ見ると、みんな薫山商事は今にも倒産すると思いますよね^^
けれども、過剰流動性資金が10億円あるとしたら
考え方は変わりますよね。
期間損益が大幅な赤字でも、流動性資金がそれだけあれば大丈夫かなと。。。
時価会計基準盲点をつく恐ろしさがここにあるのです。
時価会計をステージ毎に分類すると大雑把ですが
こんな感じになります。
ステージ1→現預金、自国通貨建て優良銘柄の国債
評価額はほぼ額面そのもので安全性の高い資産。
ステージ2→株式、投資信託、外貨預金など、価額が相場により
変動するが評価額は、計算書や市場が確立されてて算定できるもの。
そして問題のステージ3→ヘッジファンドや仕組債などで、満期設定されていて満期到来まで、オプションやアービトラージなど
もお複雑でよくわからないハイテク運用をする商品ですw
文字通り、多様化かつ複雑化した投資スキームなので、基本は満期償還が前提なので運用期間中は時価算定する計算書がないのが特徴です。
このため、会計上も任意の評価となるので当初の払込金で評価することが多いです。
ステージ3分類の多くの投資商品が不慮の損失額計上が大幅に増える要因ともなりました。
このため、米国の議会でも一時法制化の話もちらほら出ていましたが、これは難題です。
なぜならぱ、仕組債の一本一本が独自性を持っており、さまざまな商品が文字通り組み込まれているので統一基準を設定するには、運用会社から計算書を発行させる必要があるからです。
ところが運用会社は、期中解約が想定されていないので、そのようなシステムを構築していないので、時間がかかりそうな気がします。
話が脱線しました。。
時価会計基準の精緻化法案の先送りは、現在、市場が混乱しているので、ここで導入すると更に市場が混乱するからというのが、主な理由でしたが
逆に考えれば、先送りにすることにより、投資する企業の真の体力が判断できないので、投資家から見ても不安心理はぬぐえないので、特に株式市場の混乱は泥沼になりそうです。
ごめんなさい。だらだらと長話になりましたが、、、
最後に忠告です。
もし、投資商品を買って、今、損が出て困っている方へ
あなたの運用商品を相談する担当者が、こんな風に言っていることありませんか?
「この商品の損失は、この商品に投資して損失を薄めませんか?
今なら、投資時期としては申し分ないと思いますよ」
似たような事を言っている担当者であれば、その担当者の言っていることは
信じてはだめです。
このようなセールストークをする人が多いらしいですか
金融商品販売法違反に抵触していると思いますのでw
投資は、家族や友人と相談して、じっくりと検討して
購入しましょう
薫山