イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

篠塚高(No.9) -01

2013年05月28日 02時14分11秒 | 高橋美由紀



秘密組織「ULTIMATE BLUE(アルティメット・ブルー / 「究極の青」の意)」を運営するコードナンバー「一桁」の最高部の9人、そのトップナンバーの1人でアジア全域を担当する女性メンバー。拠点であるUB日本支部の司令官。第1シリーズで「アフリカの百獣の王」獅子(ライオン)に、第3シリーズでは「アジアの百獣の王」虎に喩えられる。作中で、他のメンバーの交友関係や家族構成等は不明だが、唯一“配偶者”の存在が明らかである。
セミロングの髪と無性的(セクスレス)な容貌と175cmの高身長のため、護衛した少女(白河明穂)に“ウドの大木”と言われたりした。地球の秩序を維持し世界を破滅から救うべく事件解決に尽力する組織というのが建前だが、助けを求められ呼ばれれば世界中の何処にでも出動する。本部からの任務が発令されなくともトップ同士の個人レベルの依頼という私情で活動することもあり、すべては一桁ナンバーの気紛れに左右される。

初登場時は16歳。第1シリーズは16→19歳、第2シリーズは20歳、第3シリーズでは21歳である。イックら影との出会いでは13→14歳で、それ以外の過去編は14歳である。第3シリーズに至っても外見的には16歳にしか見えない。誕生日は不明だが、生年は1984年(昭和59年)である。

「UB」だと名乗ると、『水戸黄門』or『暴れん坊将軍』のようにそれまでの反抗が嘘のように相手は叶わないと抵抗を断念し、あっさりし過ぎる結末を迎えることがある。不安定だった初期の頃ははまだ“闇の死刑執行人”みたいな色合いが濃厚だったため、第1シリーズの「DUTY1:始動」では敵の一味をクルーザー諸共に問答無用で爆破して皆殺しにし、それに続く「DUTY2:目撃者」も最後の1人になったテロリストの喉首を掻き切って惨殺するのを人前で平然と行った。エージェントとして活動してきた今日までの総数を数えれば、本来ならば“大量虐殺犯”であり極刑に処されて当然の所業である。殺しはしないながらもチーマーを湾岸に誘き寄せ潜水艦で“アメリカ海兵隊”の訓練施設に強制連行して放り込む、チャイニーズ・マフィアに偽装したUBメンバーを使い脅して追い払う等、結構あくどい真似もやる。但し、組織の力に依存した処置である。

天邪鬼で、好きな子イジメの言動を常とする。守るためなら、その相手を傷つけたり騙すこともやむなしが篠塚の信念であり、守るつもりのない約束もまた然りである。任務をスムーズに遂行するのとターゲットに軽率な行動を防ぐために虚言を吹き込むなど詐術に磨きがかかっている。最愛の夫(慎悟)を救うべく組織人としての立場を捨て個人で救出劇を行うが、任務で接触した"友人というその他大勢の道具"に生死に関わる変事があろうとも任務外では決して動くことはない。自身が一般人と接触することによる危険性は誰よりもよく知っているため、組織と部下を守る責務ゆえにも一般人との接触は極力避けるよう努めており、目立つ場所での接触や任務外の私情での救出活動は絶対にあり得ない。勿論、女子高生達の学園祭も半日だけとはいえNGであるため、誘われたものの行かなかった。現実離れした組織で純粋培養された箱入り息子(その他大勢に対する意識)ゆえに現実とは思いっきりズレまくって慎悟をとことん呆れさせ、箱入り娘(唯一、自身にとっての“男”である慎悟に対する意識)では慎悟しか視界に無いが、任務内外・性別を問わずに行く先々で人々を誘惑してしまう。自身では“友人”として心を開いたつもりで“異性”として見境無く誑かしてしまい、微塵もその事実に気づかず“恋の狂気”を無意識下で燃え上がらせてしまう。任務で赴いた先で男女が勝手にサカルのではなく、篠塚自身がフェロモンを放出し誘惑しているのが事実で、真の意味で“生涯の友人”と呼べる存在は始まりが友人だった“生涯に最初で最後の愛する人”慎悟だけである。

普段は、外部の人間に対しては慎悟の母校(城南一高)に潜入した際の偽名、通常使用(通称)の「篠塚高(しのづか・こう)」を名乗り、組織内ではコードナンバーを呼び合う。コードネーム「ムサシ」は殆ど使わずPCのディスプレイに表示される任務内容くらいである。管轄である「アジア全域」の何処かを出生国としているが、自己申告によれば生まれた国はともかく紛れもなく「日本人」とのことである。但し、正式に「No.9」となる13歳まで北米のトップの育成が行われるセクションで育ったため、出逢った頃の慎悟よりも「日本」に対する認識は低い。欧米文化の生活習慣に染まり切っており、外見は日本人でも中身はアメリカ人である。常に“ノーブラ”であり、上半身に厳しく下半身に甘い日本では気にする人間が大勢いるが、上半身に甘く下半身(臀部のショーツライン)に厳しい欧米文化の生活習慣ゆえに何とも思わない。アメリカの正義を世界に押し売りする組織の姿勢に微塵も疑いを持っておらず、それぞれの国の政府等が考えて平和の道を見つけることの尊さを説きつつ軍事力で世界を歪める行為の愚かさに未だに気づいていない。


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