イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

ロス暴動

2007年08月18日 10時03分52秒 | Weblog

 白人至上主義者とまではいかなくても有色人種を侮蔑する白人警官21人黒人男性ロドニー・キングさんを悪意を持って集団で暴行をしでかしたロドニー・キング事件で、警官たち寄ってたかって罪のない1人の人間を重傷を負わせた凶悪犯であり、現場には犯人の警官は21人…或いはそれ以上の警官がいたかもしれないのに、4名の警官のみ過剰暴力と致死的な武器の使用により暴行罪に問われました。その結果、あろうことか黒人に悪感情を抱く白人の陪審員たちによって無罪になり、更にはロドニー・キング事件僅か13日後ラターシャ・ハーリンズ事件が起こり、黒人たちの怒り爆発ました。

 ラターシャ・ハーリンズ事件とは、ラターシャ・ハーリンズさんという15歳の少女が、黒人であるという理由で瓶ジュースを買おうとしたのに万引き犯扱いされた挙げ句、店を立ち去ろうとして韓国人の商店の店主の妻背後から銃撃され頭部を撃ち抜かれて殺されたのです。銃声を聞いて休憩していた店主は慌ててに駆けつけ、惨状を見て救急車を呼びましたが既にラターシャさん絶命していました。Wikipediaの「ラターシャ・ハーリンズ」の記述に“全米の報道番組に繰り返し放映された警備用ビデオ映像により、15歳のアフリカ系アメリカ人であったラターシャ・ハーリンズは瓶ジュースを自分のバックパックに入れたことが確認できる。その一方で、ハーリンズは手に支払いのための小銭を握っていた。”とあるように、ラターシャさんはちゃんと代金を支払って瓶ジュースを買うつもりだったのは明白です。それなのに無惨にも殺された 激怒した黒人たちは店を取り囲みましたが、ロス市警が間に入って邪魔したため、警察は韓国人たちの肩を持つ敵だと黒人たちは認識したのです。

 しかし、黒人(アフリカ系アメリカ人)のすべてが暴徒を化したわけではなくて、暴動が起こった初日(4月29日)に仕事のためにトラックを走らせていた白人男性の運転手レジナルド・デニーさんが襲われた時、その映像を見た地域住民の黒人レジナルドさんを救出し、病院に運ばれて手術を受けたレジナルドさんは一命を取り留めました。このように、理性を失わない人もいたのです。但し、ロドニー・キング事件のせいで韓国系アメリカ人と共に標的となったロス市警は自分たちを守るのに精一杯で、レジナルド・デニー集団暴行事件では遂に一人も現れなかった。ロス暴動で、多大なる被害を受けたのは、韓国街であり、韓国人商店の被害総額は、ロス暴動の半分近くになるとか。ロドニー・キング事件の2週間後に、韓国人商店で瓶ジュースを買おうとして万引き扱いされた黒人の少女ラターシャ・ハーリンズさんを、店主の妻が射殺するという凶悪な事件が起こった背景には、治安の悪さ、韓国系アメリカ人とアフリカ系アメリカ人との対立、“黒・韓葛藤”がありました。マスコミで盛んに報じられ取り沙汰されましたが、ロス暴動黒人たちにより韓国街が襲撃された原因の一つに、この事件の影響があるようです。

 しかし、韓国街リトル東京は隣接しているにもかかわらず、日系人たちはいい奴だから、appearanceが同じでも絶対に間違うな、俺たちのターゲットは韓国系だと黒人たちは区別していたから日系人はまったくと言っていいほど被害に遭わなかったことからも推測できるように、暴動の主原因は日頃の韓国人による人種差別にあるようです。韓国人店主らが防衛(?)のために拳銃や短機関銃を水平発射しているシーン幾度となく放映された。因みに彼ら韓国人店主らの多くは朝鮮戦争の帰還兵だった。また、当初は韓国人商店が襲撃されたが後には他のヒスパニック系白人黒人の店も襲撃されたそうです。

 暴動鎮圧のために州兵は元より、4000人を超える連邦軍(陸軍、及び海兵隊)部隊までが投入され、更には司法省が、公民権法違反(人種差別行為)容疑でのFBIによる再捜査をアナウンスするなどの努力によって6日間にわたった暴動はようやく収束を見た。しかし、暴動による被害死者50~60人負傷者約2000人を出し、放火件数は3600件崩壊した建物は1100件にも達した。被害総額8億ドルども10億ドルとも言われる。逮捕者約1万人にものぼったそうです。42%が黒人44%がヒスパニック系、そして9%の白人2%のその他の人種が含まれていた。これは当時のロサンジェルスの人口比率とほぼ同じで、最終的には黒人による暴動というよりは、街を挙げての略奪騒ぎになったようですね。



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