イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

フィアリーブルーの伝説 - テインタス王家の穢れた系譜

2013年07月05日 17時06分57秒 | 秋田書店

テインタス王家の実態 - ファリオンvs.リン
☆王家の純血を維持するために兄妹(姉弟)や伯父(叔父)・姪+伯母(叔母)・甥でも婚姻を、複数の配偶者を所有を推奨した。そうしたテインタス王家の掟だが、兄妹(姉弟)には一つの禁忌があった。あくまでも異母兄妹(姉弟)に限定されており、同母の兄ファリオンが王になった場合、カルー族との融合を意味する和平が結ばれなくとも叛逆は起き、ファリオンは暗殺されていた。リンは生殖能力皆無の弟のアイオンをその生殖能力の無さを狙って肉体関係を結ばない恋人という名のペットにしていたが、永遠にプラトニックだと知らない周囲にとってファリオンは邪魔者だったのだ。更には、もう一つの問題があった。周囲にとっての都合とは別に、ファリオンとリンは同族嫌悪(同じテインタス王家の一員だから)・同属嫌悪(鏡に映った影を嫌う同類だから)で天敵関係であり、対面から殺し合いを実践していないだけで憎み合っていた。鳥籠の中で微睡む夢見鳥がテインタスだが、“眠りながら死ぬなんてまっぴらだ、命の限り世界の果てまで飛翔したい。”と口では言いながら、夢見鳥には守護者が必要だという幻想に埋没する夢見鳥だった。


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