メリンダ:その赤子…は殺して…しまいなさ…い。
男:はっ…しか…し男の子ですぞ、国王陛下の血を引く初めての男子です。
メリンダ:おだまりなさいっ。
ロビン:(何…だ、これ。)
メリンダ:ごらん。その女を、敵国の王妃です。この女の為に陛下は友を裏切りアルトディアスを亡ぼした。ほほほほほ、絶世の美女と詩人共がたたえた月の光の如き金の髪も色を失い老婆の如き灰白(はいしろ)じゃ。
ロビン:(この女性(ひと)は見たことがある…。)
メリンダ:夕闇の瞳も意思の力を失って今や廃墟のよう。
シェンドラ:あっ、あの子を止めないと。
ローラント:だめだよ、シェン、あの子が 隠れ里で普通の子として育つのが二人の願いだ。
シェンドラ:でも。
ローラント:いつか平和が根付き戦いの記憶が薄れたら、会いに行こう。