DUTY26:青い日々の追憶⑤
まるで冬の太陽だった。空を割って射し込んだ、まぶしくて強い光。雪を解かし春を呼び大地を支えるその存在は決して人々の心から離れることはない。
DUTY26:青い日々の追憶⑩
凍てつく大地に最後に残された小さな灯り。雪に埋もれてしまうかのように見えた、その灯りの内部には氷をも解かす太陽の熱が秘められていた。
これは慎悟を指す言葉である。読者の中には篠塚だと思っている人間が多いだろうが、篠塚は過去にしがみつき心を凍てつかせる能はあっても心の中の永久凍土を溶かす力は無い。なにしろ篠塚は無能だから。