一応、宇宙移民は事実上の棄民政策だった。しかし、宇宙開拓時代に未来を信じ、自ら宇宙に出た者もいた。犯罪者や現政権にとって罪と見做された人間及び晴らせぬ冤罪を背負わされた者達にとっても。誰もが嫌々宇宙に追い払われた訳ではなかった。
やがて、サイドの中に連邦からの分離独立を望む声が出るのは世の必然ではあったが、独立し国家の体裁を維持するには連邦任せだったインフラであるコロニーをスペースノイドが自ら建設して支えなければならない。更には、それらを守るための軍事力も必要だった。そして、これら全てを成立させるためには重工業は不可欠だ。
それまでのサイドは連邦政府の政策により、それを持てなかった。生活に必要な重工業製品を押さえておくことは連邦にとって各サイドを支配する上での格好の担保となる、ましてや軍事に転用可能な物をサイドが独自に生み出せるような状況を作るべきではない。宇宙に必要な物は全て月に集められ、連邦が握っていた。
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