イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

那由他 - お伽話

2014年10月15日 14時37分51秒 | 小学館

昔むかし銀河の彼方、さみしい星がありました、さみしいこころがありました。あんまり孤独でさみしかったので、いつも仲間を捜しておりました。

やがて彼はもうひとりのさみしいこころと出会いました。

いちじき楽しい二人のこころ、でもやっぱり、それぞれがひとりぼっちでした。

さみしさをなくすため、いつか二人は融合してひとつになりました。……そしてまた孤独にもどったのです。

たとえ百のこころが合わさってもこの孤独は変わるまい。1+1はやっぱり1、こころはさみしさの中でそう思いました。