那由他 - お伽話

昔むかし銀河の彼方、さみしい星がありました、さみしいこころがありました。あんまり孤独でさみしかったので、いつも仲間を捜しておりました。
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やがて彼はもうひとりのさみしいこころと出会いました。
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いちじき楽しい二人のこころ、でもやっぱり、それぞれがひとりぼっちでした。
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さみしさをなくすため、いつか二人は融合してひとつになりました。……そしてまた孤独にもどったのです。
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たとえ百のこころが合わさってもこの孤独は変わるまい。1+1はやっぱり1、こころはさみしさの中でそう思いました。