歴程日誌 ー創造的無と統合的経験ー

Process Diary
Creative Nothingness & Integrative Experience

写真集「神との旅路」のこと

2005-12-06 |  文学 Literature
鈴木亜希子さんの撮られた写真集「神との旅路」-ハンセン病を生きた松本馨との9年間ーが、出版されました。

出版元の東銀座出版社のサイトから注文できるようです。(定価は1500円)「零点状況」出版の時の打合せ、宮古南静園を訪問したときの写真など、数多くの写真が収録されています。

「小さき声」のWEB復刻をしている身として、特に名状しがたい思いに襲われたのは、42-3頁の、最晩年の写真でした。「ご自分が動けなくなる前に伝えたいことを伝えなければと(テープレコーダーに向かって)必死に録音する」という説明文がありました。「1%の神」を執筆されている頃のものでしょうか。

この写真集には又、関根正雄著作集をテープ録音したものを納めた書棚の写真もありました。「マタイ福音書講義」「申命記講解」「ローマ人への手紙」「エレミヤ読解」等々、百巻近いテープです。松本さんがいかに精神を傾けて関根先生のものを読まれていたかを偲ばせます。

この写真集、鈴木さんは9年かけられたとのこと。私のWEB復刻の作業はどれくらいかかるか分かりませんが、何か勇気づけられた思いが致します。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする