明けない夜はない

膣ガンステージ、肝臓に遠隔転移あり。只今経過観察中。そんな私の心の叫びと、乗り越えて来た事、あれこれ。

回想シーン

2006-09-28 11:10:11 | 現在日記や、つぶやきとか
今日は、現在日記です



秋は、私にとって、大好きな季節
それは、私が秋生まれだからか。
とっても、優しく吹いてくれる、心地良い風のおかげか。
それとも、いつも、いろんな事が、降り掛かる運命にある季節だからか。

1年前の、今日は、痛みと出血に、耐えれず、
一つ目の病院へ行った日。
癌と告知されるまで、この日からかなり時間が掛かったけど。

あれから、1年。
あの壮絶な痛みを、思い出したくは無いけど、
振り返ると、早かった。

3ヶ月前の今日は、(ちょっと日にちがズレた)
放射線治療が終わって、退院した日。
治療がまだ続く、ホントの意味を、後に知って、
悔しくて、怖くて、震えながらも、現状を受け入れて、
前に進んでいこうと、決めた。

あれから、3ヶ月。
退院した頃は、まだ続く治療に、とても憂鬱だったし、
放射線を当ててた、両足の付け根が、ケロイドの火傷に
なって、痛くて、どうしようもなかった。
3ヵ月後なんて、想像する事が出来なかった。
でも、日々は過ぎ、すっかりキレイに皮膚が張り、
両足の付け根の火傷は、治った。
そして、秋が来た。今日がある。




ちょっと前、『皇帝ペンギン』の、DVDを観た。
皇帝ペンギンの、一生を描いたお話し。
弱肉強食な世界。弱い者は、蹴落とされる。
自然の摂理、生き延びられない者は、ふるいにかけられ、
命を落とす。
広い、雪の砂漠に、置いてけぼり。
医者も居ない。誰も、助けてくれない。

このDVDを観て、少し生きてると言う事、考えてみた。

私はどうだろう?
一度は、極限状態まで、行ったけど、
主治医Nが居る。担当医M女医が居る。担当看護師Yがいる。
医療チームの沢山の、技術がある。
支えてくれる家族が居る。いつもエールを送ってくれる友人、
仲間が居る。一緒に歩んでくれた夫が居る。
そんな皆が、私を助けてくれた。
そして、今がある。
今も生きてる。

久し振りに、ぼーっとしたくて、秋空を眺めに、行ってみた。
そこには、去年と変わら無い、天に伸びる高い空。

「うぉーん!又、もうひと頑張りしよう!

伸びをしてみた。
なんだか、雲に乗れそうな、気分になり、
心がフレッシュになった気がした、秋空だった。



写真は、ちょっと前に食べた

「たま木亭」

の、大好きなクリームパンと、
3ヶ月前、退院する時、担当看護師Yちゃんと、M女医が、
私の為に作ってくれた、『お疲れ様でした』の賞状。
そして、お気に入りスポットから見上げた、秋空。