明けない夜はない

膣ガンステージ、肝臓に遠隔転移あり。只今経過観察中。そんな私の心の叫びと、乗り越えて来た事、あれこれ。

2006年6月(入院中)⑤

2006-09-24 20:54:45 | 病気の経緯と治療とか
足踏み状態の治療から、抜け出し、「ノイトロジン」のおかげか、
白血球が上昇してくれた。
これで、6クール②回目、③回目と、予定通り、抗がん剤を打てる運びとなった。
この前、カーテンの隣で、Yさんがアレルギー反応出たのを見て、
とっても、ビビっていたけど、アレルギー反応と言うのは、
大概、初回に出るらしくて、主治医N曰く、

「クランベリーさんは、絶対大丈夫アレルギー反応は、心配無し

と、言ってくれた。ちょっと、安心

しかし、放射線を照射してる事により、骨髄抑制が出て来ているので、
薬の量は、いつもの2/3量、ギリギリまで絞られた。
だからなのか、今までよりも、副作用が軽い
1番、軽いなと感じたのは、『脱毛』だった。
あの頃のように、バサッと束では、抜けない。
だから、ひよこのように、髪がちょびちょび伸びていた。
でもでも、まだ帽子は、必須アイテム
そして、吐気は、いつも通りやって来たけど、吐気止めの「ノバミン」と、
「ナボバン」服用で、幾分かマシに。

マシにならずに、どんどん進んでいくのが、放射線の副作用の火傷。
段々、熱いのが、痛みに変わっていくのが解る。
そして、火傷の範囲も、広範囲に。
こうやって、病変部に、効いていくんだね。
外陰部周辺は、かなり、ヒリヒリ。内診するのも、やっとな状態。


同室のIさん、Yさん、私の治療時、いっぱい心配してくれたね。
どうも、ありがとう
こうやって、お互いに励まし合い、一緒に進んで来たよね。

そんな中、Iさんは、食中毒に掛かり、ずっと高熱にうなされてた。
原因は、不明?らしく、薬も中々処方してもらえない中、
消灯まで、ずっと一緒に話したね。
あの時、いっぱい話し聞いてくれて、嬉しかったんだよ
Iさんも泣き虫、私も泣き虫だから、一緒に泣いたね
それも、今では思い出に

入院中、1番嫌だった検査、それは『組織診』通名『パッチン検査』。

それは、病変部の肉を、もぎ取り、調べる検査。

普通の方なら、多分麻酔無しで、行われる。
でも、私の場合、病変部に、血管、神経が集中していた為、
かなりの痛みが考えられ、麻酔をしてもらい、行ってもらう事に。
その大嫌いな『パッチン検査』を、近々するからと、主治医Nに言われた。

「今日かな?明日かな?」

と、びくびくしながら、日々を過ごし、ついにその日がやって来た。
朝の回診の時、主治医Nが、

「今日、パッチン検査やるから!」

そう言い残し、その日1日、ドッキドキ。

夕方過ぎに、インターホン越しに、呼び出しが掛かり、渋々診察室へ。
火傷が痛いから、ほんとは、嫌なんだけどなーって、主治医Nに言ったら、

「いつか、絶対やらなきゃならない検査。だから、辛抱して」

と、言われ、しばし頑張る事に

今日は、担当M女医が、勉強の為、内診+検査をするみたい。
(えー、実験台か?
横で、主治医Nがあれこれ、指示を出し、M女医がそれに従って、
行ってくれた。
ちょっと、時間が掛かったけど、丁寧に診察してくれて、痛くなかった。

さて、いよいよ、パッチン検査

病変部(膣)に、麻酔の注射を打つ。何度も、何度も、角度を変え、打つ。
病変部の皮膚が、硬く変化してるから、余計に針を刺すのが痛い。
(まるで、鳥の軟骨みたいに)
でも、麻酔が効いてくると、全く感じない。
そして、肉をもぎ取る。痛みは無いけど、冷たい器具の感触は、解る。

「パッチン」

そう、音が3度鳴った。
どうやら、3部分、もぎ取ったようだ。

「ちょっと、出血してるから、今日はお風呂、控えてね」

そう言われ、検査が終わったのが、解った。
麻酔をする注射が痛かったけど、幾分かマシ。
やっと、終わった


放射線照射も、8合目に差し掛かった頃、主治医Nは、7クール目の、
抗がん剤を、考えていた。
でも、放射線を当てれば、当てるほど、下降する私の血球値。
骨髄抑制が、進行する
又、治療が足踏み状態・・・。

「この先、どうなるんだろうか退院出来るのか?」

そんな不安を抱きながら、日々過ごしていた。
退院予定日まで、後もう少し

次へ続く