明けない夜はない

膣ガンステージ、肝臓に遠隔転移あり。只今経過観察中。そんな私の心の叫びと、乗り越えて来た事、あれこれ。

2006年5月(入院中)②

2006-09-17 15:24:40 | 病気の経緯と治療とか
今日から、放射線治療開始

昨日、スタッフの看護師さんが、照射する機械を、見せてくれたおかげで、
少し、不安が取り除かれ、心はリラックス出来ていた。

病院の朝食は8時で、やや遅め。
のんびりしてると、洗面所も混むし、おトイレも混む。
私は性格的に、のんびりタイプなので、朝だけは、とても慌しい

入院患者の、放射線照射は、朝イチで呼ばれる為、さっさと、準備しないと、
遅れてしまう

6Fの婦人科病棟から、1F僻地の「高エネルギー棟」までは、ちょっと距離がある。
だから、私は放射線科から、呼ばれても、いつも少し遅れて行ってしまう、
迷惑な、患者その①だった。

さて、治療開始。
中待合で、少し待っていると、紫の扉の部屋、リニアック①室へ、呼ばれ行く。
そこには、硬いベッドのような物があり、そこへ患者が上向きに寝る。(私の場合)
そして、その上には、こないだ見せてもらった、大きな照射する機械が、
デーンと、私に向き合って、こっちを見ているようだった。
ここから、放射線が照射されるらしい。
因みに、この照射する機械、回転する。

まずは、照射する場所の、衣服を脱ぎ、(私の場合下半身)こないだマジックで、
印を書かれた部分に、合わせて上から照射。
痛くも、かゆくも、無く何も当たってる間、感じない。
その後、機械が回転し、下から(お尻側から)照射。
所要時間、5分くらいかな?あっと言う間に、照射は、終わり。
部屋では、FMラジオが、BGMで鳴っていた。
ちょっと、リラックス出来るような、感じ。
でも、大きな部屋に、私一人だけ、ぽつーんと。
放射線浴びるといけないから、技師さん、看護師さんは、重い扉の向こうへ。
モニターで私の様子が、見えるらしく、

「何かあったら、アクションしてね」

と言われた。

こんな感じの治療が、毎朝週に5日続く。予定は、25回のリニアックと、
8回のブースト。

そんなある日、見た事がある患者さんが、高エネルギー棟の、中待合に居た。
同室の、90歳になる、おばあちゃま。
今まで、部屋でも、もちろん話はしなかったし、放射線の治療を、受けてるなんて、
この日まで、知らなかった。

私の顔を見るなり、

「あー、お嬢ちゃんも、放射線当ててるのね?」

って、優しい口調で、話し掛けてくれた。
5/8に入院して、初めて?患者さんと、話したような、気がする。
私は、もうお嬢ちゃんってな、年じゃ無いけど、話し掛けてくれた事が、
とっても、嬉しかった
多くを語らず、詮索もせず。癒し系な、おばあちゃまだった

自分の足で、もちろん歩けるんだけど、病棟から、高エネルギー棟まで、
かなり距離があるので、いつも車椅子で、通ってた。
私よりも、ちょっと前から、入院し、放射線治療を行ってらしたので、
私と、ここで出会った時には、後数回で、終わるのよーって、
お話ししてた。

副作用の、下痢と、照射してる場所の火傷が、痛いのって、
言ってたっけ?
私は、まだ副作用を感じるくらい、照射していなかったので、後々からくる、
副作用が、とても怖かったこの頃。

そんな、せっかくお友達?になれた、90歳のおばあちゃまも、晴れて退院
又、1人ぼっちに、なっちゃった

でもね、おばあちゃまのおかげで、少しづつ、人が怖く無くなったよ。
どうも、ありがとう
ちょっとづつ、殻を破ってみるね。

まだまだ、治療は続くし、入院生活も続く。
私も早く、放射線卒業したいなぁ・・・

次へ続く