終戦のエンペラー(2012年日米)
フェラーズ准将 日本通(マシュー・フォックス)
マッカーサー元帥 (トミー・リー・ジョーンズ)
高橋 通訳
アヤ フェラーズの恋人
東条英機 元首相(火野正平)
近衛文麿 元首相(中村雅俊)
木戸幸一 内大臣(伊武雅刀)
鹿島 アヤの伯父。大将(西田敏行)
関屋貞三郎 次官(夏八木勲)
昭和天皇 (片岡孝太郎)
1945年8月日本は降伏。
東京に到着したマッカーサー元帥は、天皇の戦争責任を調査する事に。
降伏せよではなく、耐えがたきを耐えろと言って国民を従わせた天皇は、
処遇によっては国民がどういう反応をするかわからない。
皇居の向かいにGHQ本部を設置。側近30人をA級戦犯として捕える。
調査は知日派のフェラーズ准将に任せられる。
東条元首相、近衛元首相に面会。天皇の処遇について意見を聞く。
木戸内大臣は行方不明だ。
1932年。フェラーズは日本人女性アヤと知り合い、40年彼女を追って日本へ。
だが外国人との付き合いは非難されるように。
戦後、アヤの家を訪れたフェラーズは、彼女が空襲で死んだと知る。
皇居で関屋次官に面会。天皇が真珠湾攻撃を指示したかの質問に対しては、
短歌を詠んだと回答があるのみ。
天皇の無実を証明する証拠は皆無で、扇動者と結論づけるしかなさそうだ。
そんな中、木戸が見つかる。
降伏するか否かの会議でこう着する中、天皇が降伏を求めたと証言。
反対意見を抑えるため、終戦に際して自らの望みを放送する事に。
放送を阻止しようとする一味もいたが、降伏に至ったのだ。
フェラーズは、どの国の国民にも政府を選ぶ権利があり、
天皇の戦争責任を問う事は不可能。一方で終結させた意義は大きいと報告。
だがマッカーサーは納得せず、天皇に面会する事に。
関屋次官からは、直接見るな。影を踏むな。体に触れるなと事細かな指示が。
だが、マッカーサーは従わず、天皇と握手し、一緒に写真を撮影。
懲罰を受けるのは私であって国民ではないとの天皇の発言を聞いたマッカーサーは、
彼の罪を問わず、日本再建のために協力すると約束する。
その後、東条は絞首刑に。近衛は死刑が決まるが服毒自殺を遂げる。
木戸は終身刑となるが後に仮釈放に。関屋は罪に問われず。
フェラーズは日米関係に貢献したとして受勲。軍を辞め政治活動に。
マッカーサーは大統領選に失敗。神格を否定した天皇は、崩御まで在任を続けた。
と言うわけで、終戦後の日本を舞台に、
GHQが天皇に戦争責任があったかを調査すると言う話。
マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)の指示で、
日本通のマシュー・フォックスが調査にあたると言う訳。
まあ、天皇の戦争責任が結果的に問われなかったと言うのは、知識として知っていて、
そこをめぐる歴史秘話みたいな部分には、さほど興味がなかった。
まして、マシューと日本人女性との悲恋も、よくありそうな話やねと言う印象。
個人的にショッキングだったのは、敗戦してなお、神格化され続けた天皇の描写だ。
占領軍は、皇居の真ん前に司令部を置きながら、中へ入る事ができない。
ようやく天皇に面会できる事になっても、
直接目を見るなとか、体に触るなとか細かな指示が。
そこには、敗戦したのはわかってるけど、
ここだけは何があっても譲れませんと言う、日本人の信条があったのだ。
結局の所、そこを破ったのは天皇自身だった。
天皇陛下万歳と言って死んだ人たちがいて、
そういう風に天皇を利用した人たちがいたのも知ってました。
マッカーサーと並んだ天皇の写真が屈辱的だったと言う話も知ってました。
それでも、日本の人たちがどうしても譲れない一線を
結局譲る事になったシーンを目の当たりにしたのは初めて。
戦後70年も経って、当時生きてた訳でもなく今更だけど、日本は負けたんですね。
フェラーズ准将 日本通(マシュー・フォックス)
マッカーサー元帥 (トミー・リー・ジョーンズ)
高橋 通訳
アヤ フェラーズの恋人
東条英機 元首相(火野正平)
近衛文麿 元首相(中村雅俊)
木戸幸一 内大臣(伊武雅刀)
鹿島 アヤの伯父。大将(西田敏行)
関屋貞三郎 次官(夏八木勲)
昭和天皇 (片岡孝太郎)
1945年8月日本は降伏。
東京に到着したマッカーサー元帥は、天皇の戦争責任を調査する事に。
降伏せよではなく、耐えがたきを耐えろと言って国民を従わせた天皇は、
処遇によっては国民がどういう反応をするかわからない。
皇居の向かいにGHQ本部を設置。側近30人をA級戦犯として捕える。
調査は知日派のフェラーズ准将に任せられる。
東条元首相、近衛元首相に面会。天皇の処遇について意見を聞く。
木戸内大臣は行方不明だ。
1932年。フェラーズは日本人女性アヤと知り合い、40年彼女を追って日本へ。
だが外国人との付き合いは非難されるように。
戦後、アヤの家を訪れたフェラーズは、彼女が空襲で死んだと知る。
皇居で関屋次官に面会。天皇が真珠湾攻撃を指示したかの質問に対しては、
短歌を詠んだと回答があるのみ。
天皇の無実を証明する証拠は皆無で、扇動者と結論づけるしかなさそうだ。
そんな中、木戸が見つかる。
降伏するか否かの会議でこう着する中、天皇が降伏を求めたと証言。
反対意見を抑えるため、終戦に際して自らの望みを放送する事に。
放送を阻止しようとする一味もいたが、降伏に至ったのだ。
フェラーズは、どの国の国民にも政府を選ぶ権利があり、
天皇の戦争責任を問う事は不可能。一方で終結させた意義は大きいと報告。
だがマッカーサーは納得せず、天皇に面会する事に。
関屋次官からは、直接見るな。影を踏むな。体に触れるなと事細かな指示が。
だが、マッカーサーは従わず、天皇と握手し、一緒に写真を撮影。
懲罰を受けるのは私であって国民ではないとの天皇の発言を聞いたマッカーサーは、
彼の罪を問わず、日本再建のために協力すると約束する。
その後、東条は絞首刑に。近衛は死刑が決まるが服毒自殺を遂げる。
木戸は終身刑となるが後に仮釈放に。関屋は罪に問われず。
フェラーズは日米関係に貢献したとして受勲。軍を辞め政治活動に。
マッカーサーは大統領選に失敗。神格を否定した天皇は、崩御まで在任を続けた。
と言うわけで、終戦後の日本を舞台に、
GHQが天皇に戦争責任があったかを調査すると言う話。
マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)の指示で、
日本通のマシュー・フォックスが調査にあたると言う訳。
まあ、天皇の戦争責任が結果的に問われなかったと言うのは、知識として知っていて、
そこをめぐる歴史秘話みたいな部分には、さほど興味がなかった。
まして、マシューと日本人女性との悲恋も、よくありそうな話やねと言う印象。
個人的にショッキングだったのは、敗戦してなお、神格化され続けた天皇の描写だ。
占領軍は、皇居の真ん前に司令部を置きながら、中へ入る事ができない。
ようやく天皇に面会できる事になっても、
直接目を見るなとか、体に触るなとか細かな指示が。
そこには、敗戦したのはわかってるけど、
ここだけは何があっても譲れませんと言う、日本人の信条があったのだ。
結局の所、そこを破ったのは天皇自身だった。
天皇陛下万歳と言って死んだ人たちがいて、
そういう風に天皇を利用した人たちがいたのも知ってました。
マッカーサーと並んだ天皇の写真が屈辱的だったと言う話も知ってました。
それでも、日本の人たちがどうしても譲れない一線を
結局譲る事になったシーンを目の当たりにしたのは初めて。
戦後70年も経って、当時生きてた訳でもなく今更だけど、日本は負けたんですね。