旅のウンチク

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スーパーカブで旅するタイ北部 Day7 = 締めくくりはパレード

2013年11月18日 | 旅行一般
 最終日となるこの日のルートは今年になって新たに使用するルートで、私自身にとっても今回が2度目です。ゴールデンウィークのコースでは給油タイミングが読めず、数台をガス欠させてしまうという失敗を犯しましたが今回はある程度計画ができています。

 ファーンのホテルで朝のコーヒーを飲みながら最後のブリーフィング。今日のルートでは初日と同じようにとても交通量が多くなる・を注意しますが、もはや皆さんタイをカブで走行する事自体には誰も不安は無い様子です。一通りの説明の後は荷造りして、ホテルを後に。まず朝食のためにバスターミナルへ向かいます。

 バスターミナルでお粥の朝食。この頃になるとそれぞれが自分なりの方法論で上手く注文されています。他の人が食べている物を指さして注文する方もおられれば、屋台にある鍋を開けてもらって、直接指差して注文する方もおられます。私は自分の知っている”カオ トム クン(エビ入りのお粥)”という言葉と”サイ カイ(卵を載せて)”を合体させてみたところすんなり通じたのでちょっとだけ嬉しい気分です。

 ファーンを出てすぐに道路は今までよりずっと広くなります。ただ今回は道路の拡張工事も随所で行われていて時々対面通行になっています。珍しく数回検問で止められてパスポートのチェックが行われました。今日のブリーフィングでは検問通過時の受け答えの話をしていなかったのですが、昨日の応用で、”パイナイ?”と聞かれた方は問題なく”チェンマイ”と答えておられました。

 昼食をチェンダオで摂るつもりで走ってきたのですが、昼にはまだ少し早い時間にチェンダオに着きそうです。先にチェンダオ洞窟へ行ってから町へ引き返して昼食にする事にします。
 
 チェンダオ洞窟は前回のツアーで偶然見つけた場所です。日本に帰ってから調べてみると、それなりの観光地のようですが日本人の観光客が訪れる事は多くは無いようです。入場料を払って洞窟内へ。仏教寺院の一角をなしているこの洞窟は”聖地”的な視点であつかわれてはいても鍾乳洞としての保護にはあまり気を使っていないようで、随所に設けられた照明の周辺には苔が生え始めています。石筍も触り放題で表面が丸く磨かれています。

 前回立ち寄った食堂を気に入っていた私は今回も立ち寄ろうと考えていたのですが、何分、前回は迷った挙句にたどり着いたお店。結局今回も同じように迷って辿り着きました。

 給油を終えてチェンダオを出た後は昨日や一昨日と比べれば別世界のように都会の道となります。交通量も多く、頻繁に町を通り抜けます。もう忘れかけていた”信号待ち”という事も発生します。

 一気にチェンマイに戻るのももったいないし、少し疲れたと思い始めた頃に通りかかった町で少しスローダウン。”コーヒーの屋台”を探していたらおあつらえ向きの屋台を発見。ここで思い思いに飲み物を注文して一休みです。この町は今回初めて立ち寄る町。隣の屋台の主人に地図を見せて現在位置を確認したところ、メ タンとの事でした。

 チェンマイが近づくにつれて道路はとても混雑し始めて、時にはしばらく渋滞に巻き込まれる状況に。荷物を満載したトラックやソンテウが視界を遮って行先の判断があまりつきません。何度目かの渋滞の中での信号待ちの際、距離から考えてチェンマイの町の入口近くと判断し、背伸びをして前方を確認した所、そこに見えた風景が私にはチェンマイの北側の堀に見えました。ところが堀に沿って左折して進行したところ、実はそれは堀ではなくチェンマイを周回するハイウェイの側道でした。ハイウェイに入る事も逆走する事もUターンする事も出来ないので、そのまま側道を進行。ここからは”脳内コンパス”を働かせて懸命にチェンマイ市街地と現在位置の位置関係を推測します。バザールの横の凄まじい混雑を抜けてようやく見覚えのあるナワラット橋へ。現在位置に確信が持てた所で何かのパレードに遭遇。道路は通行規制が行われていて再び大混雑です。

 道に迷わず来ていたらこのパレードと会う事もなかったので、迷ったことが幸いと納得しておくべきでしょう。

 混雑を抜け、気を取り直して現在位置とゲストハウスの位置を頭の中で調整。それにチェンマイの一方通行に関する知識を加味して上手く着地できるように自分の位置を調整していきます。細い路地を上手く使って無事ゲストハウスへ。荷物を降ろしてバイクを返却に向かいます。

 バイクを無事返却してレンタルバイクショップの前で記念撮影などを行っていると、突然、目の前にオープンバスが停まりました。中から各国の国名が書いたタスキをかけた美女たちが降りてきて、一瞬あたりは騒然。どうやら何か”ミスコン”関係のパレードが行われていた様子。たまたまレンタルバイクショップの前がオープンバス->バスの乗り換え場所だったらしく、おかげで特等席でパレードを見ることができました。

 帰国前には往路で泊まったゲストハウスでシャワーだけ使わせてもらって、適当に時間をつぶすのがいつもの恒例です。今回は夕食も用意してもらい、更にシャワーの後は向かいのマッサージ屋さんでタイマッサージを受けて時間をつぶした後、トゥクトゥクを捕まえて空港へ。”ついに帰る時が来ちゃいましたね”と名残を惜しみながらチェンマイを後にしたのでありました。



★業務連絡★
今まで運転免許が障害になってスーパーカブで旅するタイ北部に参加できなかった方へ。
2014年は4輪(便乗も可能)で並走するプラン、タイ北部ドライブの旅を追加しますので是非ご参加ください。


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