昨日の朝のこと。
何故かアリスが、食器棚にピタッと身を寄せている。
何でそんな所に居るかといえば、
今、暖かい朝日の陽射しは床に当たっていなかった。 なるほど、な場所。
朝食後のジャスミン（猫）は、大抵ここで寛いでいる。
近頃は、自分も！と主張しているアリス（犬）も居る。
でもアリス（犬）は、一応、やや遠慮しているところがいじらしい♪
そして、今朝も良く晴れた。
さささ、アリス～、朝ですよ～♪
今朝もアリスは、温まったベッドから出て来ない。
小学生の子供を持つ親は、毎朝子供を起こすのに大変なんだろうな、とふと思う。
「ほらほら、学校に遅れますよ！」……ま、アリスは別に寝ててもいいけどね♪
私がテーブルの上に朝食の用意をしていて振り返ると、アリス（犬）は起きて来ていた。
え？ 今日はそこ？ ソファの背もたれの上。まるで猫みたいだ。
なるほど。今朝は昨日より３０分ほど早い。
そのせいか、朝日はまだ床までも、食器棚の扉付近にもまだ届いていなかった。
猫は快適な場所を見つける名人だが、犬もどうして負けてはいない、我が家の場合。
ね、ジャスミン、今朝もぬくぬく気持ちがいいね～
ジャスミンが興味津々窓の外を見ているのは、時折窓の外を横切る鳥や、
ブォ～ンと音を立てながら中庭の芝刈りをしてくれている人たちが動いているからだ。
せっかくキャットタワーに上って外を見ているのだ。
しかも見やすいようにレースのカーテンも開けてやっている。
楽しいね～♪と声を掛けるバカな親。
さ、今日は可燃ゴミの日だ。
ゴミ袋と一緒にカメラを手に持ち外に出る。
ウチのすぐ裏。
奥の通称猫部屋の窓に差し迫る桜の木も、晩秋の装い。
そのすぐ横の、商店街やバス停に向かう道もすっかり色づいて、
季節はいつのまにか秋から冬に向かっていた。
家に戻れば、
秋も冬も、春も夏も、アリス（犬）は散歩で外の景色を知ってはいるものの、
特に景色を愛でるわけでもなく、ひたすらリードをぐぃぐぃ引っ張って歩くのみ。
ましてやジャスミン（猫）は、外を知らない。
それでも、ぬくぬくの陽射しを浴びながら、窓から見える外の景色で満足してくれている。
ふたりにとって居心地のイイ場所は、そんな姿を見られる私にとってはサイコーの場所なのだ。
たとえそれがテーブルの上で長々と横になって、毛繕いを始めても、ね。
ぞれにしても、光の中で毛が飛ぶ飛ぶ……。
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