西から天気も回復して来ました
大根の花です
定期船当番の日 少し早めに家を出る。
周回300m程の空き地を風を感じながら波の音にかき消されないように
定期船のエンジン音に耳を凝らしながら足早で歩いている。
10分から15分身体が軽くなるのを感じながら
定期船から降ろされる新聞を受け取るのです。
西風を受けながら身体一杯に空気を吸い込んで
澱んだ夜の空気を入れ替えた。
群生する冬枯れのススキの中に野生の大根が薄紫の花を咲かせていた。
昔砂地に背を高くしていた大根を摺り下ろしたらとてつもなく辛く
原種の大根とはこう言う物だと思い知ったものです。
何気ない日常の中 見過ごしがちな景色の中にも
確実に春の息吹が見て取れるのです。
温室育ちの大根は手入れを怠ると育ちにくいけれど
野生の大根は真夏の暑さも台風の潮風も何のその
大地の中で脈々と根を張りながら息づいています。
社会に順応すべく押し出された頭でっかちの世に
野生の大根のような気骨のある人はとても貴重に思えて来ます。