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日々のこと

祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹~ @シアターBRAVA!

2013-01-15 | 鑑賞とか

ケラリーノ・サンドロヴィッチ作のお芝居
「祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹~」を観てきた。


シアターBRAVA!

ケラさんが作った1つの作品を、
ケラさん演出バージョンと、蜷川幸雄さんの演出バージョン、
2通りの舞台を公演するんやって。

私が観に行ったのはケラさんバージョン


豪華キャスト(出演者も変わります。)

このお芝居、2回の休憩を挟む3部制で
全部で4時間10分(!)の長丁場。

セットも豪華、出演者も豪華、演出も素晴らしく、
いま流行のプロジェクションマッピングを取り入れたり、
長時間の割にはそこまで長さは感じませんでしたわ~

劇中の音楽はパスカルズというバンドの生演奏で、
これがまたすごく良かった。世界観が素敵。

そやのに。
全然はまらんかったワタクシ。

内容は、
生瀬さん演じる、暴力と権力で牛耳る独裁者と、
その父の元で育った3姉妹が支配する町のお話。

人を人とも思わぬ残忍さ、そこには罪悪感がない。
純粋な悪やな。

支配される側の人間も、怯え暮らしながらも
それなりに抱いていた欲望が肥大化して身を滅ぼしたり。

あかんとかどうとかじゃなく、悪とよばれるようなものは
誰の中にも持ってるものよね。

過ごした環境や、出会った人や、少しの行き違いやなんかで
それはいかようにも表出されるんよな。

・・・まぁそやな。って。

どこにもフォーカスできんまま、
心揺さぶられることなく4時間10分経ってしまった。

まぁでも舞台上で表現される美しさとか、音楽も良かったし
そういうのもお芝居観に行く醍醐味か。

なっちが意外とええ感じやったな~
大倉さんの白痴の役どころもなかなか良かった!