「飛脚」ができました。副題が「飛脚と郵便」です。
昭和55年に、薄い冊子の本を出したところ、手彫切手収集の権威だった酒井勇作さんに「ひとつのテーマに50年の歳月をかけなければ、本などを出してはいけない」と叱られたことがあります。
それを守ろうと思ったわけではありませんが、それから36年が経ちました。194軒の飛脚屋が使った264個の印影を収録することができました。執筆にあたっては、交通史や通信史の研究者を意識しましたが、郵趣家が飛脚状を集める手引きとするのが目的でした。押してある印鑑を分類することで収集対象になると考えたからです。
飛脚状のほとんどには、飛脚屋の印鑑が押されていませんが、それでは集めていてもつまらないと思います。歴史家からみれば、これは偏見かもしれませんが、独断と偏見で書き上げた一書です。
飛脚の本は少ないので、興味をお持ちの方には、ぜひ読んでいただきたいと思います。
「飛脚=飛脚と郵便=」定価8,000円(税込、送料サービス)B5判320頁オールカラー
注文は、本屋やアマゾンでも取り扱っておりますが、ぜひ
鳴美に直接注文してください。