今回は、「色絵 竹鳥文 しのぎ湯呑茶碗」の紹介です。
これは、平成7年に、馴染みの骨董屋からプレゼントされたものです。
ご覧のように、正面に相当する面に大きな補修痕があります。それは、致命傷に相当しますし、売り物にならないものですから、プレゼントしてくれたものです。
正面
正面から右に約90度回転させた面
「正面から右に約90度回転させた面」の鳥を拡大した画像
鳥は、右の方にいるもう1羽に向かって、「こっちに来いよ~」と呼んでいます(笑)。
正面の裏側面
呼ばれた鳥は、「はいよ~」と、呼んでいる鳥のほうに向かいます(笑)。
呼ばれた鳥の拡大画像
正面から左に約90度回転させた面
見込み面
底面
ところで、これまで、「鳥」は、「正面の裏側面」に描かれた鳥を見て、ツバメが描かれているのかな~と思っていました。しかし、今回、写真を撮っていて、その拡大写真を見て、どうも、それは、違うように思うようになりました(~_~;)
カササギを描いたのではないかと思うようになったんです。確かに、現実のカササギは白と黒ですから、それはあり得ないということになりますが、ここに描かれた「竹」も、その葉っぱの色は、赤・青・黄で描かれていますものね。そのことを考えますと、あり得ることではありますよね。
カササギは、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に移入されたという説もありますし、佐賀平野を中心とした狭い範囲のみに生息しているなど、伊万里焼とは因縁の浅からぬ鳥ですから、古伊万里好きとしては、なんとなく、カササギに関連付けたくなるわけですね(^_^) 古伊万里好きとしては、そのほうがロマンを感じますから(^-^*)
生 産 地: 肥前・有田
製作年代: 江戸時代後期
サ イズ : 口径;8.8cm 高さ;6.8cm 底径;4.0cm