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Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

色絵 竹鳥文 しのぎ湯呑茶碗

2021年04月25日 13時43分56秒 | 古伊万里

 今回は、「色絵 竹鳥文 しのぎ湯呑茶碗」の紹介です。

 これは、平成7年に、馴染みの骨董屋からプレゼントされたものです。

 ご覧のように、正面に相当する面に大きな補修痕があります。それは、致命傷に相当しますし、売り物にならないものですから、プレゼントしてくれたものです。

 

 

正面

 

 

正面から右に約90度回転させた面

 

 

「正面から右に約90度回転させた面」の鳥を拡大した画像

鳥は、右の方にいるもう1羽に向かって、「こっちに来いよ~」と呼んでいます(笑)。

 

 

正面の裏側面

呼ばれた鳥は、「はいよ~」と、呼んでいる鳥のほうに向かいます(笑)。

 

 

呼ばれた鳥の拡大画像

 

 

正面から左に約90度回転させた面

 

 

見込み面

 

 

底面

 

 ところで、これまで、「鳥」は、「正面の裏側面」に描かれた鳥を見て、ツバメが描かれているのかな~と思っていました。しかし、今回、写真を撮っていて、その拡大写真を見て、どうも、それは、違うように思うようになりました(~_~;)

 カササギを描いたのではないかと思うようになったんです。確かに、現実のカササギは白と黒ですから、それはあり得ないということになりますが、ここに描かれた「竹」も、その葉っぱの色は、赤・青・黄で描かれていますものね。そのことを考えますと、あり得ることではありますよね。

 カササギは、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に移入されたという説もありますし、佐賀平野を中心とした狭い範囲のみに生息しているなど、伊万里焼とは因縁の浅からぬ鳥ですから、古伊万里好きとしては、なんとなく、カササギに関連付けたくなるわけですね(^_^) 古伊万里好きとしては、そのほうがロマンを感じますから(^-^*)

 

生 産  地: 肥前・有田

製作年代: 江戸時代後期

サ  イズ : 口径;8.8cm  高さ;6.8cm  底径;4.0cm