今回は、「伊万里 染付牡丹文小壺」の紹介です。
これは、昨年の3月に、骨董市で買ったものです。
見た瞬間、「小さいのに、なかなか丁寧な作りだな~。茶入として作られたのかな~」と思い、即、購入したものです。
大きな牡丹の花の面
(大きな花は2輪描かれている。これは、その内の1輪)
小さな牡丹の花の面
(小さな花は2輪描かれている。これは、その内の1輪)
底面
ところが、随分と汚れていましたので、家に帰ってから水洗いしましたところ、口縁に疵(ニュー)が出現しました(><)
疵の部分を拡大しますと、次のようになっています。ニューの1本は肩口近くにまで達しています(><)
ちょっとガッカリはしましたが、私は、「茶入」として実用に供するわけではなく、鑑賞するだけですから、これくらいの疵は、「小壺」として見ている分には支障がないかなと思っています。
製作年代: 江戸中期 江戸後期 江戸中期
サ イ ズ : 口径;2.2cm 胴径;5.4cm 高台径;2.7cm 高さ;5.4cm
追記(令和2年6月11日)
この記事を読まれた、お茶をされている方から、茶入は、普通、口造りが甑口(こしきぐち)に、底は糸切りに作られているので、これは、茶入として作られたものではないのではないかとのコメントをいただきました。
やはり、単なる小壺として作られたもののようですね。
そう考えますと、ごく普通の、調味料入れかなにかの小壺でしょうし、原料にも天草石が相当に混じっているように思われますから、製作年代も、江戸中期ではなく、江戸後期に訂正いたします(-_-;)
コメントを寄せてくださいました方に感謝申しあげます(^-^;
追 記(その2)(令和3年12月12日)
その後、この小壺の内側をよく洗ったところ、内側にかなりの墨跡が残っていることを発見しました。また、その墨跡はなかなか落ちないで、まだかなり残っています。
それで、この小壺の前所有者は、これを筆立てとか筆洗などの文房具として使用していたのではないだろうか思い、令和3年(2021)12月12日この小壺の内側の写真を追加して再度紹介しました。
なお、その際、この小壺の製作年代を、再度江戸中期に変更しましたので、上の製作年代の表示も再度「江戸中期」に変更いたします。