たき洋一奮戦記 ~私たちの未来は 私たちの手で! 

たき 洋一 が、私たちの声でつくる政治への挑戦を綴ります

文化財の修繕

2009-12-03 23:57:29 | 政治活動
国指定の重要文化財の利生護国寺の修繕問題で陳情に立会いました。

この利生護国寺は、朱塗りの美しい寺で、奈良時代に聖武天皇の命により僧行基が建て、鎌倉時代に再興されたと伝えられます。中世の動乱期に活躍した隅田一族の菩提寺であり、現在の建物は、昭和43年に修復したものであります。 鎌倉・室町時代の建築様式を今に伝える優雅な本堂は国指定の重要文化財。本尊大日如来座像は、県指定文化財です。

この本堂の漆喰壁が、経年劣化に加え、強風及び台風18号により剥落しました。また、桟唐戸は経年劣化による緩みの為、歪がでて施錠が困難な状況になっているとの事です。



そこで、補修が必要となったのですが…

そもそも、宗教施設に対して公金を支出するのは、政教分離の考え方からも支出することはできません。

しかしながら、文化財ということであれば、歴史的価値として保存の為に公金を支出することは可能です。

通常、国指定の重要文化財の補修は、国が50%、県12.5%、市12.5%、管理者25%の負担を行います。
しかし、今回は少額の為この基準に達せず、補助は得られません。
そこで、何とか市で負担をお願いできないかというものでした。

通常の補修ですと、地域のボランティアの方々で補修するのも意味があるのではと考えますが、文化財の価値という点を考えると実施は困難です。

さりとて、補修箇所を増やして、補助基準に乗せるのは、ムダ遣いの象徴ともいえます。

大変悩ましい問題ですが、みんなの知恵と力で考えていきたいと思います。