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NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

昨今のアメリカ事情

2010-07-18 09:17:44 | 会員日記
※ドネーションシップわかちあい 会員ページの日記より


◆昨今のアメリカ事情

こちらは暑い日が続いています。
先週は38度まで上がりました。

日本では参院選も終わり、これからの流れがどうなるのか
毎日ニュース番組をにぎわしていますね。

アメリカも原油流出問題やロシアのスパイ問題、
ちっとも改善しない雇用問題といろいろあります。

原油流出は、漁師さん達にも大きな影響を与えていて、
消費者が産地を確認して魚やエビを買うものですから、商売にならないようです。

原油の被害が顕著な海域では、
漁師さんたちをBP社が原油撤去処理作業に雇うことで
生活費を稼ぎ出せるようにしています。

その他、原油が流れ着いている沿岸のリゾート地では、
観光客数が例年の同じ時期より80%も減少していて、
原油の処理が終わった後に一度離れた観光客が戻ってくる保証もないと不安そうでした。

BP社では現在、流出箇所に、
より密閉性の高いネジ蓋を設置する作業に入っているはずです。

雇用問題もままなりません。
2009年の大学新卒者の就職率は35%でしたが、2010年は45%でした。
これは雇用の改善ではなくて、
あきらめた新卒者が希望でない職種に就くことを始めたからです。

アメリカでは、大学を卒業すれば必ず仕事に就けた幸運は10年前に終了しています。

それでも面白いと思うのは、ここ数ヶ月の
新会社(個人事業主も含む)設立申請件数が全米で月に85万件にのぼることです。

リストラで職を失った人たちが、仕事がないなら自分で始めるしかないなと考えるのです。

昨日はバス停で、「へ~っ、10分間で3ドルのサービスにするつもりなのか」と、
何か音楽関連の仕事を始めるらしい若い女性と年配の男性の話が小耳に入りました。

テレビのニュースでは、無害なオーガニックの洗剤だけを使うハウスクリーニング業。
フルーツを生産者から直接買って、カットして容器に入れて
路上屋台でお店より安価で販売する。(これはあっという間に全米に広がりました)
リストラになった製薬会社の研究員が集まり、安価で食品の品質テストなどを行う。
などを成功例としてやっていました。

特にフルーツのビジネスを始めた人は、刑務所や更正施設を出所した人の中から、
更正の意志のある人をを積極的に雇用することで、社会貢献していました。

アメリカはまだ挑戦する人がい続ける間は、
「アメリカンドリーム」の存在する国でもあります。

そして、仕事を探し続ける人たちにとっては、閉塞感漂う夏でもあります。

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