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弔いの輪:1人暮らしの生活保護受給者も寂しく死なせない

2014-03-13 17:20:52 | 情報・イベント紹介
※情報紹介です

弔いの輪:1人暮らしの生活保護受給者も寂しく死なせない
毎日新聞 2014年03月08日 16時30分(最終更新 03月08日 17時00分)

 住民の4分の1が生活保護を受けている大阪市西成区で、身寄りのない1人暮
らしの保護受給者が亡くなったとき、当事者同士やボランティアの支えで葬儀を
営む取り組みが始まった。同区でボランティア活動をする僧侶の杉本好弘さん
(70)=奈良市在住=らが「釜ケ崎見送りの会」を結成し、区役所も必要な情
報を提供して協力、弔いの輪を広げつつある。

 西成区では、日雇い労働者が集まる釜ケ崎地区(あいりん地区)を中心に約2
万8000人が生活保護を受給している。うち6割は65歳以上で、大半が1人
暮らしだ。亡くなっても連絡がつく親族がおらず、市が葬儀業者に委託して火葬
し、共同墓地などに埋葬している例が少なくない。

 杉本さんらは昨年8月に見送りの会を結成した。「1人暮らしの生活保護受給
者を孤独に旅立たせたくない」との思いからだ。昨年11月には、受給者の死亡
情報を共有できるようにしようと、区役所に死亡情報の提供を申し入れた。区役
所内には個人情報の提供に慎重な意見もあったが、生前に本人が希望した場合に
限って見送りの会に提供することになった。

 見送りの会は、葬儀の希望者を募って委任契約を結んで会員とし、契約書の写
しなどを区役所に提出した。これまで実施例はないが、既に約25人が会員とな
り、区役所に届け出た。

 会費は月100円。自立を促すため、運営にはボランティアに加えて受給者自
身も参加している。会員が互いに葬儀に参列して見送るのが原則だ。

 契約を結んだ池田一安さん(70)は約30年前、福岡県から西成区に移り住
み、1人で暮らす。故郷の高知県には兄弟がいるが、今はほとんど連絡を取って
いない。「みんな本音では、死んだ時には誰かに見送ってほしいと思っている」
と話し、入会を考えている知人も多いという。杉本さんは「同じような境遇の高
齢者は全国にいると思う。我々のような試みが各地に広がっていけば」と話して
いる。 【杉本修作】

URL:http://mainichi.jp/select/news/20140308k0000e040251000c.html


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