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帰還 ゲド戦記最後の書

2008-01-26 16:51:49 | 読書感想文
帰還 ゲド戦記最後の書
ル=グウィン:作 清水真砂子:訳
岩波書店 1993


魔法の力は失ったかもしれない。
だけど、彼には、知識という力が残っている。

それは、それだけで、とても大きな力なのではないのだろうか。

ただ、彼にあるのは、魔法使いとしての知識だけなのかもしれない。
だがしかし、そこに彼女の、一般人としての知識が加わった今、彼らに怖いものなどありはしないのではないだろうか。

そしてさらに、かの子どもの、大いなる力も加わった。

あとは、大きすぎる力に振り回されることにさえ気をつければ…。
そこは、彼の魔法使いとしての知識がきっと役に立つのだろう。


しかし…。
まさか「ビッチ」なんて言葉がこの物語に出てくるとは…。
なんとも似合わないなぁ。




子どもがふり返ったとき、すでにイライズンは今別れたばかりの父と母を自分の支配化におさめ、そのかくれがに引っぱっていくところだった。


関連リンク
Wikipedia アーシュラ・K・ル=グウィン
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過去の感想文
影との戦い ゲド戦記 I
こわれた腕環 ゲド戦記II
さいはての島へ ゲド戦記III