清華大学でMBAをとってきた変わり者

中国TOP「清華大学」で中国語ゼロ、唯一の日本人でMBA取得。現在会社側の「中国語完璧」の勘違いで上海で仕事中!

愛知万博③-無念、トヨタ館

2005-10-05 | Weblog
全員が座ってえらく空間のあるバスで小牧インターを降りる。基本的に観光バスなので真中に畳んである席がある。何故これを利用しないのか。そうすれば停車場にあんなに列が出来ない。

中国だと、畳んである席が無い替わりに、キップ売りのおっさんが、会議室によく置いてある折り畳み式のスチール椅子を乗客に持って入るように指示し、文句も言わずに乗客はスチールの椅子を少し離れた所にとりに行き、周りにごつごつぶつけながら通路の真中に座っていくのだ。その状態で3時間ほどのバスの旅もへっちゃら。バスはぎゅうぎゅう詰めで発車する。

しかしはた、と思った。トヨタは「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」管理で有名な会社である。そして品質の会社である。バスの真中の席を利用するとバス車内の品質も落ちるし、会場の「在庫」、すなわち人があふれかえり、不満の種が爆発するから、バスの停留所で在庫調整をしているのではないか。
考えすぎか。

ということでインターをおりて会場に向かう途中、あるわ、あるわ。普通の民家やら喫茶店やらが「臨時駐車場」の看板。さながら夏の江ノ島近くの駐車場である。この存在を知っていればバスの停留所でのストレスはなく、会場近くまで車で来れた。残念!!

さて、リニモが見えて、ロープウエーが見えて、大観覧車が見えてきた。ついに会場だと思ったのも束の間、ばかでかいゲートにびっしり数の子のように人がつまっているのが見えた。

8時半に着いた。噂では10時開場とのこと。よろよろと列の一員に加わる。あと何分待つのか。不安の中で苛立ちがツノル。と、女房が携帯で9時開場であることを知り、一気にストレスがふっとんだ。便利な世の中になったもんだ。っていうか、それぐれえ、ゲートにでかでかと書いとけっつうんだ!

急に列が動きだしたと思ったら、結構先に並んでいた列がガードマンに制止されていた。そこを制止して、一見、後から来た俺らが先に会場に入ってしまいそうな勢い。

「おい、何であいつらが先に動くんだ!」「こっちが先だぞ!」

罵声が跳ぶ。ガードマンが必死で「順番はこちらが先ですので安心してくださあい!」と叫ぶ。説明が無いとストレスが溜まる。

ぞろぞろと歩くよりは一定の人が集まった段階でグループにわけ、場所を安全なところや奥に先導して動かなくてもいいようにし、順番がきたらそのグループを優先してゲートに先導する。おお、なんて斬新な行列のルール!!どうでもいいけど、説明しようよ。

ようやくゲート入場。思ったより早く入った。開場から10分ほどだ。

「もう疲れたから休もうよお!」とぐずる甥を引っ張り、トヨタ館へまっしぐら。

しかし、看板ががーんとそびえ立っていた。

「14:00からの入場者」

その看板の後ろには既にずらーっと「座っている」人が居た。今9:00なのに14:00まで待つ人たちだ。しかも一人が待って時間が来たらツレの人たちが横入りするというのを徹底して係員が目をひからせていた。

何人もの人が「これ14時まで待つってこと?」とひっきりなしに係員に問い掛ける。

どっと疲れがでてトヨタ館は諦めた。

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