オリンピックにかこつけて今回は清華大学時代を過ごした北京がどう変わっているかを２年ぶりに見ることが大きな目的だった。
陸上競技午前の部を鳥の巣で見終わったあと、興奮冷めやらないまま前に住んでいた近辺にバスで向かった。タクシーを待ったのだが、タクシー乗り場を厳重に決められているのか、警察がうろうろしているさなか、手を上げても全く停まってくれないし、そこらじゅうにタクシーを捕まえようとする輩がいて、 . . . 本文を読む
北京市内でナンバープレートの数字の偶数、奇数で走行できる日を規制したことで、単純計算で半分の交通量になったはずだった。
北京南駅の辺は車がこんなに少ないかというぐらい少なかったのだが、外環道路の中に入ってくると途端に車軽い渋滞がずっと続いた。
道路が車で埋め尽くされているという渋滞ではなく、空間が結構あるのに渋滞しているという一風変わった雰囲気だった。
幹線道路は少なくとも片側3車線、すごい . . . 本文を読む
鳥の巣の柱を支えるおっさんの図である。
閉幕式を終えた後の新聞の論調はほぼ、下記のようだった。
・中国政府が大介入して国のメンツはたった内容だった
・途中各地でテロが発生した
・デモを政府が強制的に排除したり、チベット自治区で
独立運動をする民衆に解放軍が発砲したなどと人権問題が存在
・中国の格差問題、環境問題などが改めて世界からクローズアップされた
・世界が不景気に突入する中、胡錦涛政権のか . . . 本文を読む
天津に帰って来てカルフールで買い物をして夜のＴＶ観戦に備えようと思っていた。
日本並みに、家電売り場はどこもかしこも薄型大画面ＴＶのオンパレードである。たまたま柔道女子の７８Ｋｇ超の決勝が始まるところだった。
日本の塚田と中国のイ冬の戦いだった。大勢の買い物客がごった返していたが、ぞくぞくと大画面のＴＶの前に集まってくる。もちろん、全員中国人。日本人は俺らだけだ。こっちも負けじと少しはなれた所 . . . 本文を読む
会場の外では様々なビジネスがはびこっていた。
中国やオリンピックの旗、顔に貼る中国国旗のシール、オリンピックのマスコットの人形など可愛いものはよい。しかしダフ屋の提示する金額は天文学的数字だった。
チケットの束を手にうろうろする人たちがそこら中に居た。怪しげな人から本当に普通の学生みたいなのまで様々。白人を捕まえては値段交渉をしている。警察も取締りで辺り一面をうろうろしている。壮絶な戦場の香が . . . 本文を読む
会社の中国人スタッフに「開幕式だから終業時間を切り上げてくれ」「何故だ、夜からじゃないか」「準備しなければならないからだ」というアホなやりとりをしてから、あっと言う間の１７日間だった。
度肝を抜く人海戦術の開幕式、人吊り下げ聖火台への点火に始まり、数々のシーンがあった。アテネの時はフィリピンに英語の鍛錬に行っていてあまり見なかったし、中国人選手の放送しか放映しないTVしか見れなかったので自分には . . . 本文を読む
鳥の巣の一番上に登った。外からかなりの上まで真直ぐに続く階段がある。
誰も使わないその疲れそうな階段を一番上まで登る。全体が見渡せ、更に鳥の巣の屋根の柔らかいカーブが目に飛び込んでくる。 . . . 本文を読む
「鳥の巣」の目の前に北島康介などが金メダルを争った水泳場がある。
キレイなブルーの外壁で覆われた目を引くデザインである。ある時間が来ると目の前の広場が噴水に変わり、途端に子供が水遊びをする場所と化す。噴水は太陽の光とブルーの外壁の色を反射してすごく綺麗だった。
自分の住んでいる近くにショッピングモールがあるが、そこの広場も噴水となる時間がある。前にそこを通ろうとした瞬間にいきなり水がぶわーっと . . . 本文を読む
中国人のカメラ好きはすごいものがある。
いいスポットがあると、そこに家族や恋人を並ばせ、他の人が写真撮影しているのを「どいてくれ」と手で押しのけてまで撮ろうとする。
スタジアムでもやはり一番前で撮りたいのだろう。次から次へとそこに来て、何枚も、そしてすごいポーズを決めて満面の笑みで写真撮影をする。一番前はコーチ席なので、ボランティアのやつが「そこに行くな」「そこに入るな」と注意をするのだが、全 . . . 本文を読む
スタジアム一列目のコーチのところに行く図である。
目の前にごつい選手が現れるとすごい迫力だ。選手を支える人たちもすごい迫力だが、それにも負けず、コーチ席に堂々と座ろうとする中国人のパワーもすごい迫力だった。ボランティアに注意されてもされても全く気にせず、違うコーチ席に移る。
やっぱこうでないと生き残れんよ。ここじゃあ。 . . . 本文を読む
座席が競技場の最前列から６番目というものすごい近さだった。
目の前がすぐにフィールドとなっていて、逆に全体が見えないぐらいだった。目の前で円盤投げをやっていて、選手が準備運動したり、テレビカメラにポーズしたり、席の1番目に居座るコーチのところにやってきてはアドバイスをうけたり、談笑したりするシーンを見ることができた。
とにかく歓声の迫力がすごかった。「ウオオオーー！！」「わあああっ！！」という . . . 本文を読む
男子４００Ｍリレー。やってくれた。
アメリカ、イギリスなどのメダルの最有力候補が昨日の予選で何故かバトンを落とす、違反をするなどで敗退したというラッキーな背景はあったものの、大舞台でそのような失敗をせず、着実に粘り強く食らいつき、そして着実に実力を伸ばしてきた堂々とした勝利だと思う。
また４位かと思ったが朝原がやってくれた。ジャマイカはちょっとすごすぎて全く凄いと思わず、日本が金メダルをとった . . . 本文を読む
「鳥の巣」。その芸術性と規模には圧倒された。
政府が色々なところに介入してきてやりにくかったというのは様々な方面から聞く話しだが、胡錦涛が「龍をモチーフにしたデザインに換えてくれ」と要求したことは有名な話である。結局その話は流れたようだが。
近くに寄れば寄るほどその迫力に圧倒された。木の枝が絡まりあうように配置された鉄骨はニューヨーク9.11のテロで倒壊したツインタワーのがれきから作られている . . . 本文を読む
わかりにくいバスに乗り、どこを走っているのかわからないぐらいぐるぐるすごいスピードで走ったり渋滞にはまったり、急ブレーキされたり急発進されたりで1時間乗ったところでやっと「国家体育場」に到着した。
遠くにいつもTVで見るメインスタジアムが見える。バスに酔って気分が悪かったのが一気に興奮モードに入り、北京の熱い陽射しもあいまって目がきらきらになり始めた。
さあバス停から行くぞと思っても、ガードレ . . . 本文を読む