愛知万博⑦中国館

写真は中国館の前に並ぶ、これまた列である。

マンモス館を感動とともに見終わり、これ以上並ぶのは勘弁ってな感じで、企業のパビリオンが相変わらず「○○○分待ち」と3桁の待ち時間が携帯の情報で出る一方で「待ち時間0分」のオンパレードであった外国館に行くことにした。

アメリカ館、イタリア館、カナダ館、オーストラリア館、インドネシア館、そして韓国館は結構うん十分待ちで並んでいた。中国に住んでたんだからやっぱ中国館だろうってことで見ると「待ち時間0分」の表示。

「うーん、やっぱ反日運動のせいじゃねえ？」

途中のインド館で独特の香りで雰囲気を盛り上げ、いざ中国館へ。遠くからでも「あれじゃねえ？」と一発で解ってしまうような真っ赤な派手な造り。さすがとうなってしまった。

下を見るとな、なんと、「ずらーーーっ！！」と人が並んでいる。確かに年配の人ばかりなのだが、それにしてもでかい建物の前で3重ぐらいに重なって列になっているのだ。

敦煌や九賽溝で見た熟年日本人の旅行団体を垣間見て、もしやとは思っていたのだが、

「ここもなのかああああ！！」であった。どうでもいいけど情報、ちゃんとしようよとも愚痴を吐いたのは言うまでも無い。

30分ほど並んで「何とかガールズ」という何かショーを行う4人組の小姐のユニットが向かいの売店で何かを買い食いしているのを見ながら、中に入った。

真中にでかいステージと2階もあるのだが何も展示が無い。あるのは「上海」「Expo」の看板と少々の骨董品と書ばかり。

「何じゃこりゃあ」と思いながら見るもんが無いので出ようとしたら売店があった。筆やらシャツやら金ぴかの像やら真っ赤な飾り物などが所狭しとおかれていた。販売員は中国人の小姐のようだ。

殺到している日本人客に疲れ果てているようで、無愛想に眉間にしわを寄せながらレジをたたき、ビニール袋へばさばさと詰めている。

「これ、これ！！」

思わず懐かしくなってしまった。