コミケに行こう 最終回

　さてそうこうしているうちに時間が来た。コミケは４時までやっているのだがわしは５時の新幹線に乗る予定にしているので３時過ぎには会場を出ねばならない。なんせ年末なので早く京都に帰らねば嫁さんが頭に角を生やして鬼のコスプレをやりかねんのだっちゃ。
　名残惜しいがＫ氏に別れの挨拶をして会場を後にした。帰りのゆりかもめの中では中年のオバサン３人がコミケの話をしている。うち二人は１０年以上もコミケに来てるって？　旦那の目を盗んで同人誌作って委託販売で参加してる人。旦那にカミングアウトして堂々と一般参加してる人。残りの一人は最近来始めたようで今後どうするか迷ってる。二人は来なよ、来なよ　と引きずり込もうとしている。恐るべし、コミケ！！　中年オバサンにまで浸透していたか。

　ダラダラと長きに渡ってコミケレポート書いてきましたが興味をもたれた方はいらっしゃいますか？　もしよければ今年の夏のコミケを覗いてみてはいかがでしょう。きっとあなたの知らない世界が目の前に広がることでしょう。その結果どうなっても知りませんが・・（笑）　
　ああ・・でも夏のコミケに参加するなら体力だけはつけておいてください。夏のコミケは炎熱地獄です。腕立て伏せ、腹筋、ヒンズースクワットをそれぞれ一日千回はこなして体力をつけましょう。でないと確実に死にます。より多くの人のコミケデビューを切に願っています。

　最後にコミケに誘ってくれたプリキュア命！のＫ氏に感謝と敬意を表してわしが昔描いた初代プリキュア絵をＵＰしておきます。（爆）

コミケに行こう １０

　まぁ、しかしわしも野次馬根性が強いのでとにかく会場を端から端まで見て廻った。それもカタログ持ってないのでどこにどんなジャンルのサークルがあるかわからん状態でだ。だから正直同人誌見てても「ふ～ん・・」くらいの感想しか出てこない。やっぱある程度最初からめぼしをつけてお目当てのサークルに行くのが本当は正しいコミケの楽しみ方なんだろう。
　それでもまったく途絶えないのが人出である。途中で気分が悪くなるくらいだ。午後２時をまわってもまだ入場してくるし。しかも変なコスプレ？してる人やぶっ飛んだファッションの人も多いのでむしろベンチに座って人を見てる方が面白いくらいだ。
　そう言えば今回のコミケは普通の女性がたくさん来たそうだ。「今回は女性の参加者が多いので男性トイレの一部を女性用にいたします。何卒ご協力ください。」とアナウンスしていた。最近腐女子ではなく普通の女性の間で「乙女ゲーム」なる女性を対象とした恋愛シュミレーションゲームがヒットしているようでどうもその影響のようだ。同じホールではゲーム関係のサークルもたくさん出ていた。一般女性の支持を得られるということはもはやコミケもオタクだけの祭典ではないということだ。万歳コミケ！！

コミケに行こう ９

　さて昼頃になってコンビニにおにぎりとお茶を買いに行くのを兼ねて場内見学に出かけることにした。相変わらず一般入場者は入り口から入ってきて人並みが途絶えることが無い。なんなんだろう・・　この人の多さ。会場の一部ではコスプレ会が行われていてコスプレ姿の人たちも多く闊歩している。今年のＮＨＫ大河ドラマの主人公、直江兼継の姿も見える。早！！
　Ｋ氏の薦めで屋上のコミケ関連の企業ブース（写真）に行ってみたのだがここは早くもパス！　１２時半を過ぎているにもかかわらず未だに入場者が列をなしている。どう少なく見積もっても入場まで２時間以上の待ちだ。企業ブースでは非売品等のレアなノベルティが配られるらしくそれ目当ての人たちが殺到するのである。どうも年々加熱してきているらしい。
　会場内ではＮＨＫも取材していた。数人ほどでチームを組んで主催者側が一緒に歩いていろいろ説明している。どうも単なるニュースの取材ではなくドキュメンタリー番組の取材のようだ。ひょっとしたら近々「クローズアップ現代」あたりで放映されるやも知れん。うーん・・楽しみではある。もはやコミケは社会的認知を受けつつあるのだろう。そのうちはとバスの観光コースに組み込まれたりして。外国人の入場者もたくさんいたし。こうしていろいろ見て廻ると極めて興味深いぞ。

コミケに行こう ８

　Ｋ氏のスペースはＬ列３３。ちょうどホールの真ん中あたりでここの島は全部プリキュア関連のサークルである。プリキュアもなかなか息の長いアニメだ。参加サークルは無名のサークルから全国的にビッグネームのサークルまで色とりどりだが有名なサークルは一般参加者がずらっと並んで行列をなすので通行の邪魔にならないよう壁際に配置される。それ以外のサークルはだいたい島状に配置されるのが一応原則のようだ。
　さて、売り場の準備が整って１０時に開場、一般参加者の入場が始まった。あっというまにホールに人があふれ出し、瞬く間に壁際の有名サークルの前に行列が出来始める。（ほんまにあっという間だ）　それ以外は一般参加者がカタログのサークル配置図を参考にお目当てのサークルの前に向かう。配置図に書かれた複数のサークルにチェックを入れ、どう移動するか動線まで書いてサークルめぐりをする剛の者もいる。それも効率的に廻るには必要なことなのだ。ちょっとの遅れがソールドアウトによりお目当ての本を買い損ねることにつながるのだから。（笑）
　Ｋ氏の前にもぞくぞくと一般参加者がやって来て、本をチェックして気に入ったら買っていく。もちろん普段からネットでやりとりして知り合いの人たちもやってくる。いやいや出だしから順調に売れてるぞ。このペースなら４時の終了までに完売するな。

コミケに行こう ７

　そんなこんなで我々がスペースに着いた頃にはすでにに多くのサークル参加者が売り場の設営に取り掛かっていた。今回のサークル参加数は約35,000だと言う。3日間での総数なので一日あたりでは11,000超のサークルなのか。一サークルあたり参加者は最大3人なのでサークル参加者だけで一日33,000人にのぼるのか。広い会場もこれらの人たちだけでもう一杯ってな感じだ。ここへ10時以後は一般参加者達がドドド！！と押し寄せるのだからその混雑振りたるや想像するだけで恐ろしい。我々の東１，２，３ホールだけでも初日のジャンルはアニメ(その他)　オンラインゲーム　鉄道・旅行・メカミリ　ゲーム(電源不要)　ゲーム(恋愛)/(格闘）　ゲーム(恋愛)　アニメ(サンライズ）となっている。はっきり言ってサークル配置図無しではとても見て歩けない。少なくとも目的無しでぶらぶら見て歩くのは時間の無駄だし、そんな気にもならないはずだ。

　詳しくはコミックマーケットの公式サイトをご覧ください。　http://www.comiket.co.jp/

コミケに行こう ６

　コミックマーケット出展サークル専用通行証はその筋？では「プレミアムチケット」と言われる。なぜプレミアムなのかはコミケの裏の部分ではあるのだが・・　まぁ、どんな社会にも裏表はあるものだ。コミケ主催者は関知しないことなのだが頭が痛いだろう。利用者が悪いだけのことなんだが。
　東京ビッグサイトはおおまかに東棟、西棟、屋外展示場、屋上展示場に分かれている。同人誌即売会場としては3日間この東棟、西棟を全部使って行われる。今回は屋外展示場はコスプレ会場、屋上展示場はコミケに関連するメディア企業の企業ブースとして展示会が行われるので結局ほとんど貸切状態だ。
　我々が指定されたスペースがある東棟の会場は第一、第二、第三ホールがぶち抜きになっている。同じく真ん中のフロアを挟んで反対側の第四、第五、第六ホールもぶち抜きになって使われている。西棟では第一、第二ホールが使われている。大阪でもインテックス大阪でコミケに相当するイベントは何回か開催されるが会場の大きさはその比ではない。どんだけ～！！　である。

コミケに行こう ５

　そうこうしてるうちにゆりかもめは国際展示場正門駅に到着。午前7時20分過ぎだ。ぞくぞくと人が降りる。改札口を出てネット友達Ｋ氏を待っている間も２分毎（上下線合わせて）に到着する列車から引きもきらず人が降りてくる。なんなんだ、この人出は。

　駅前からすぐ傍に見えるコミケの会場、「東京ビッグサイト」の方を見るともうすでに人が鈴なりに並んでいる。うーむ・・　一般入場の開始は午前10時だぞ。この寒空の下あと2時間半も並んで待つのですか。凄い執念と言うか熱意と言うか・・・　コミケでは同人誌を売る人たちは「サークル参加者」と言い、それを買いに来る人たちを「一般参加者」と言う。Ｋ氏は当然売る側なのでサークル参加者だ。サークル参加者は8時前から会場内に入れる。自分のスペースに販売のための設営をする必要があるのでそういうことになっている。ビッグサイトの前で粛然と並ぶ一般参加者を尻目にＫ氏と落ち合ったわしはそそくさと会場内に入って行った。

コミケに行こう ４

　さて翌日２８日の日曜日午前５時５０分頃に起床。６時半頃に新橋駅前のマクドで朝食す。それにしても年末のこの時間でお客がけっこう並んでる。２階のテーブルもほぼ満席状態だ。見てると若い人が多いが年配の人もチラホラ。マクドっていつもこうなのか？　まぁ、流行っているのはいいことだし、なんちゃって店長さんも少しは待遇や労働環境がよくなってればいいんだけどね。
　マクドで簡単な朝食を済ませてゆりかもめの新橋駅に向かう。駅にはぞろぞろと多くの人が向かっているがみんな若い人たちで大きな紙バッグを両手に持ったりキャリーバッグを引いている。一目見てコミケの参加者だとわかる。ホームに上がるとすでに発車前のゆりかもめは彼らで満車状態。ふだんのゆりかもめがどんな状況かは知らんが通勤ラッシュ並みだ。通勤客らしい人もチラッと見かけたがみんな迷惑そうな顔をしてる。まぁ、お盆と年末だけなので勘弁してやってください。（苦笑）でも４分毎に発車してるので地獄のようなラッシュでないのが救いだ。　始発新橋駅から国際展示場正門前駅までは約２０分ちょっと。港やレインボーブリッジ、お台場の車窓風景を楽しむのにちょうどいい。

コミケに行こう ３

　さて翌日朝７時半に現地で落ち合う約束をしてわしは今夜の宿のある新橋へ向かった。チェックインまで少し時間があるので有楽町で電車を降り、銀座へ向かった。ゴジラが壊した銀座和光のビルを見た後、帽子のトラヤを覗こうと思って交番で道を聞いて行ってみたらなぜかそこはお菓子のとらやの銀座店。東京の警官は道を知らんのか！！　漫才か落語の落ちのような話であった。
　そうそう日産の銀座ギャラリーがあって新型フェアレディのプロモーションをやっていた。けっこうかっこいいが去年の９月以前ならともかく今となってはいかんせん、まずは売れないだろう。今年は日産もかなり危機的状況を迎えそうだ。それにしてもギャラリーにいた帽子をかぶってサングラスをかけ、イヤリングをして婦人物の服を着ていた人物、最初は女性かと思ったらヒゲが生えてたので男だな・・　日産のお偉いさんのような人物にいろいろ演出の指図をしていたので多分、このプロモーションのクリエィターなのだろうがいかにも不思議な街である、東京は。

コミケに行こう ２

　午前１０時過ぎに東京に着き、秋葉原へ向かう。今回サークル参加するネット友達と秋葉原で落ち合い彼の案内で秋葉原観光。うーん・・アキバを見るのは２年半ぶりか。これまた随分の様変わりだ。毎週仕事帰りにアキバに来ている友達自身も来るたびにどこかしら変わっていると言うほどの変貌振りだそうだ。未だにダイナミックに動いているのだな。昔懐かしいラジオ会館に行ったが「ラジオ会館」とは名ばかり。オーディオの店など無くホビー・同人・萌え関係の店ばかり。その様変わりには開いた口が塞がらない。結局国産・海外の本格的オーディオ製品が大量に展示されているのはヨドバシカメラだという皮肉な事になっている。昔のアキバはもう今は無い。大阪の家電の街、日本橋電気街もアキバと同じ道をたどっているがなぜこうなったのだろう？　オタクの街に変わるのは別にアキバや日本橋でなくてもいいのに・・　両者が今後さらにどう変わっていくのか興味深い。