生存戦略しましょうか~。きっと何者にもなれない君達お持ちかねの漫画教室第2弾~!! さあ、始めるよ。
さて前回までの課題、ペン入れはできたかな? ペン入れの後はべた塗、消しゴムかけ、ホワイト修正、と進むんだけどここら辺りは特別難しいテクニックは必要ないよ。丁寧に時間をかけて作業をすればいいんだ。特にべた塗時はペン入れ時同様インクで原稿を汚さないよう細心の注意を払おう。また消しゴムかけもあまり力を入れないように。力を入れ過ぎると原稿がクシャっとなったり下手したら破ける場合もあるからね。
今日はみんなが多分一番興味あるトーン貼りだ。これはスクリーントーンと言って画面に模様やパターンをつける透明粘着シートで様々なデザインのものがたくさん出てるんだ。マンガが大好きで毎日のようにマンガを読んでる君なら知ってるよね。ただ漫画家さんによってはまったく使わずすべて手描きと言う人もいるけどそこは好みで使う使わないを決めたらいいよ。ただどうしても手描きでは表現できないものもあるからこういうトーンに頼るというのも間違いではないよ。トーンを貼る具体的な作業はトーンが入ってる袋の裏なんかに書かれてるのでそれを参考にしてね。ここでは注意点だけ言っておこう。
①なるべくトレース台などを使って原稿とトーンを透かして作業した方がいいよ。特に濃いトーンを原稿の上に重ねるとカットすべきラインが見にくくなるのでこの方が作業はやりやすい。
②原稿の中で白抜きカットする場合なんかは青鉛筆などでカットするラインを入れておこう。青色は残っても印刷では出ないしね。
③上のサンプル(ちょっとわかりにくいかな)のように境界をぼかしたりする時はぼかし用の消しゴムをかけるかカッターナイフでトーンの表面を削ろう。広い面積は刃の平べったい部分で細かい部分は刃先を使うといいよ。
トーンはものすごくたくさんの種類が出てるんで店頭でいろいろ見たり、また好きな漫画家さんがどういう場面でどういう風に使ってるか普段からよーく見ておこう。漫画家を目指すならただボーっと読むだけでなくテクニックを学ぶ視点でも読むべきだね。
それではまったく役に立たない漫画教室はこれで終わり! 物足りない人はマンガ技法ムック本なんかがたくさん出てるからそっちを読んでね。(笑)