徒然USO800

時事ネタ漫画や同人活動報告やら雑多な漫画日誌です。

愛車レビュー 1 「ホンダ シティ」

2009-11-15 09:26:09 | 車バカ一代
 81年10月デビューのシティ。わしの初めての愛車。それまではレンタカー派だったがテレビでCMを見て衝動買い。生まれて初めての大人買いである。(笑)

 英国のロックグループ、「マッドネス」のムカデダンスのCMは一世を風靡した。もちろん車自体も当時としては極めて斬新な設計思想で作られていた。まさにホンダの真骨頂を発揮した車である。パワートレーンや足回りなどをコンパクトに設計して背を高く取り、居住性を高めた「トールボーイ」スタイルは世間をあっと驚かせ、以後のハイトコンパクトカーの先駆けとなるものであった。

 エンジンは「コンバックス」という愛称の新設計のもので超ロングストロークかつ、高圧縮比で1200ccという排気量のわりにトルクがあり、最大670kgという車重と合わせてキビキビと走ってくれた。現在とは安全基準の差はあるもののこの軽さは驚異的だ。燃費に大きく影響する。実際街中での実用燃費はリッター15kくらい軽く出た。むやみやたら車重を重くする一方で燃費が悪い、悪いと言ってるのは本末転倒である。今年の東京モーターショーでマツダが普通のガソリンエンジンでリッター30k台という驚異的燃費の車を展示していたがこれは車重の軽さも効いている。既存のガソリンエンジンの技術と軽さだけでこれだけの燃費を達成できるのだからレアメタル資源の無駄遣いにしかならないハイブリッドカーなんていらない。

 さらに若者向けのこの車は様々な楽しいオプションを用意し、極めつけは折りたたみ式でトランクに収められる50ccのバイク、「モトコンポ」だった。4輪+2輪の楽しみを提案していた。最近車が売れないとメーカーは嘆いているがこういう「車のある生活を楽しもう」というアイデアの提案がなさすぎるんじゃないか? いくら車が「日用品化」したとは言っても売りはエコ一点張りでデザインも金太郎飴みたいにトールボーイ一辺倒ではね~。もっと車を所有すること自体にワクワクさせるものを提供すべきだ。

 例えば今、土日高速1000円をやっているが、これで「車で長距離を移動する」という楽しさを改めて認識した人も多いだろう。本来車とは「好きな時に好きなだけ自由に移動できる」という機能を持っていてこれは人間の本能にも直結するものだ。さらに多人数での移動なら電車や飛行機よりはるかに経済的でもある。

 このシティは大ヒットし、その後「ターボⅠ」、「ターボⅡ(ブルドッグ)」、「カブリオレ(ピニンファリーナデザイン)」、さらにハイルーフにした「マンハッタン」モデルまでいろ派生車が出てきた。面白車の典型でまさにホンダならではの車だ。わしは本来ホンダフアンなのだが今のミニバンメーカーと化したホンダ車には全然「萌えない」。(笑)

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