ポートランド日記

米オレゴン州ポートランドでの生活模様

犬ぞりならぬ、ショッピング・カート・レース!?

2010年04月12日 | イベント
3月13日(土)、市内ダウンタウンで、一風変わったレース“Portland Urban Iditarod”が行われた。“Iditarod”とは犬ぞりという意味で、元々北国の人々が氷上で行うレースなのだけど、都市部であるポートランドで行うということで、犬の参加は不可、そりの代わりにショッピングカートを複数人で押して、どのグループが最初にゴールできるかを競う、というもの。

参加者はみんな、恐ろしく可笑しな仮装をしていて、それ以上に変わっているのは、レースのコース上には各所チェックポイントが用意されていて(大概それは市内のパブや飲み屋なんだけど)、みんな立ち寄っては昼間からアルコールを飲んで、テンヤワンヤのお祭り騒ぎ。

我々は、とあるチェックポイント近くのカフェで勉強していたので、ちょっとお店を抜け出して、どんな様子か見に行ったのだけど、真剣に速さを競う、という雰囲気は皆無で、何十人という仮装した参加者がパブの外にまで溢れて、誰も移動する気配がない。仕方ないので、カフェに戻って暫くすると、カフェの前の通りをゴロゴロとショッピングカートを引いたグループが次々と通り過ぎる。ようやくおみこしが上がって、次のチェックポイントへ向かうらしい(着いた先ではまたお酒を飲むのだろうけど)。

ポートランド(またはオレゴン州全体?)では、公共の場での飲酒は禁じられているから、例え戸外で飲酒しなくても、実際にベロンベロンに酔った人たちが街を闊歩することは、あまり歓迎されないのだけれど、そこは参加者たちのモラルに任されているのか、特に大きなトラブルもなく、無事閉幕したらしい。

地元紙によると、このバカバカしいイベントは、今年で9回目らしく、主催団体によると、来年も実施が予定されているらしい。他の市民の迷惑にならないなら、大の大人が可笑しな仮装をして、ショッピングカーを押すレースがあってもいいかも知れない(笑)ただ、このイベントのために、幾十もの参加グループが、どこでどうやってショッピング・カーを入手したのか、という謎が残る。

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