ポートランド日記

米オレゴン州ポートランドでの生活模様

教会に行こう!②First Presbyterian Church

2009年05月16日 | 教会へ行こう!
日曜日は教会日和。大概の教会は朝10時くらいから、1~2時間ほどの“サービス”と呼ばれる礼拝を行っていて、殆どは誰でも参加OK。

今回行った教会は、“First Presbyterian Church”という名前で、前回行った(“教会に行こう!①”項)教会と同様、家からも程近い“歴史地区”と呼ばれる区域にあり、高い尖塔を有する荘厳な外観に惹かれ、内装はどんなか一度は入ってみたいと思っていた場所。そんな不純?な動機の異教徒を、信者はどう思っているか知らないけど、とにかく誰でもOKなので、中に入ってみることに。

この教会の歴史は1854年まで遡るだけれど、現在の建物が完成したのは1889年。いずれにせよ100年以上の歴史を有している古い教会。中は重厚な木材で作られた信者用の腰掛や祭壇、正面には銀色の立派なパイプオルガンが。全部で1000席あるこの教会では2階も開放されていて、一番最初に眼に飛び込んできたのが、写真のステンドグラス。古い教会なら大抵美しいステンドグラスがはめられているけれど、ここのは大きさと精巧さで群を抜いている。

祭壇にはキリスト像やマリア像、木製の十字架さえなく、至ってシンプル。長老派(Presbyterian)と呼ばれるプロテスタントの一派に属するこの教会では、男性の主任牧師、女性のおばあちゃん副主任牧師、長老(この派では牧師のほか“長老”と呼ばれる信徒の代表を選出するのが特徴)と思われる男性の3人が祭壇に着席。荘厳なパイプオルガンが響く中、ここでは男性のみの聖楽隊が賛美歌を歌う。

で、実際に日曜礼拝は何をするかといえば、入り口でその日の内容が書かれた冊子を受け取り、それに則って、みんなで賛美歌を歌ったり、牧師による説教があったり(宗派はもとより、この説教の内容、話し方等は至って重要で、教会の人気を大きく左右するらしい)、今日のトピックに関連した聖書の句をみなで読誦したり。この教会では、子供たち信徒による聖楽隊や子供向け日曜教室も開催していて、かわいい歌声も聴くことが出来た。

アメリカは政教分離を掲げている国の上、現代の若者世代は特にキリスト教に殆ど関心がないらしく、毎週日曜礼拝に参加する、という同世代には今のところ、一度も会ったことがない。ただ、教会の宗派やカラーにもよるけれど、お年寄り信徒だってみんながみんな信仰熱心なわけではなさそうで、社交の場として、一週間に一度の生活リズムとして、パイプオルガンの音色に癒されたりと、思い思いの副次的理由で参加しているようにもみえる。

家の周りにはそれこそ犬も歩けば、というくらいたくさん教会がある。次はどこへ行こうかな?


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