ポートランド日記

米オレゴン州ポートランドでの生活模様

自然に直結、しています。

2009年04月07日 | 地元事情
市内では、あちこちで路上にある下水道の格子にこのマークが設置されているのを見る。“この配水管は川に直結してるから、ゴミなど捨てないで”と書かれていて、近隣の川に生息する鮭の絵も描かれている。彩りもかわいいし、思わず、「そうだよね、(ゴミとか投げ捨てたら)川に住んでる鮭が困るよね」と思ってしまうかわいらしさ。なかなか効果的な環境保護の方法だと感心した。

ただ、実際ポートランド市のリサイクルに対する意識は、日本と比べるとまだまだ一般化しているとは言い難い。ちなみに我が家の場合、大学寮の敷地内に大きなゴミ収集コンテナがどかんと置かれていて、生ゴミから家具、家電まで何でも捨てて良いことになっている。大学内にはかろうじて、紙と瓶・缶、プラスチックとリサイクル別に分かれたゴミ箱を見ることもあるけど、殆どが何でも捨てて良い捨て口が一つのタイプ。

スーパーでは袋持参の場合はその場で5セント(約5円)割引してくれたり、各社独自のエコバッグを販売したりしていて、エコなお客を支援している。またオレゴン州では瓶や缶の購入時にレジで5セント(5円)のデポジットを取られ、スーパー等に設置された空き缶回収器で処理するとその金額が戻ってくる、というシステムを取っている。また、各カフェでは使い捨て紙コップ等の削減のため、マイ(自分専用)マグの持参を奨励したり、紙コップを一切供さないカフェ等もある。

しかし、空き缶回収器の前で熱心に処理しているのは、どこからか缶を拾ってきたホームレスのおじさんたちで、まだまだ全体としては分別ゴミに対する意識が高いとは言えない。焼却炉の能力が日本より優れているし、国土も広いから、日本の各市町村が課すような細かな分別をしなくて良いといえばそれまでだけど、環境問題に熱心な人以外ももう少しゴミの出し方について啓蒙する機会があってもいいのでは?と思った。

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